ポリゴンモデリングにはいくつかの作法があり、メッシュの状況によってツールがうまく動作しない場合がある。
この場合の原因と対処法を紹介する。
もくじ
重複頂点とは
同じ場所に頂点が複数存在する場合を、重複頂点という。
画像では、一見普通の頂点に見えるが、頂点の選択時につながっている辺が光っていないことが確認できる。実際は、ここには頂点が重なって2つ存在する。
この重複頂点が原因でモデリングツールが正常に動作できないことがある。
対処法 - 頂点のマージ
重複頂点が原因の場合、距離で頂点をマージすることで対応することができる。
使用する時は、意図しない頂点が結合しないように注意すること。
結合距離を小さくしたり、選択部のみに影響するようにする。
- 頂点 → 頂点をマージ → [距離で]を利用して頂点結合する
重複頂点が起こる原因
重複頂点が起こる原因は、なんらかのツールを実行したあとになにもしないと、同じ場所に作った頂点がそのままになってしまう。
このような操作ミスで重複頂点が起こる。
自動マージ オプション
オプションの[自動マージ]を有効化すれば、操作ミスでできた頂点を、自動的にマージすることができる。
- プロパティエディター → ツール → オプション → [自動マージ]
頂点結合ツールとしての使い方
この機能はエラーメッシュ対策の他にも、頂点結合を簡易的にすることができる。
エッジスライド(Gキーダブルタップ)などでの頂点移動や、移動中にスナップで頂点同士をくっつけるなどで、意図的に頂点結合させることができる。
ただし、意図しない動作が起こりそうな場合はオフにすること。
機能を理解して操作すれば問題が起こることはほぼない。
スタートアップファイルに保存
自分は[自動マージ]を常に有効化したいので、 設定を有効化した状態でスタートアップファイルに保存している。
これをすると、次回起動時にも設定が有効にされた状態でBlenderを起動することができる。
- ファイル → デフォルト → [スタートアップファイルを保存]
[スタートアップファイルを保存]を実行した時の設定すべてがまるごと保存されるので、注意が必要。