Rigifyのリグに補助ボーンを追加する方法を紹介する。
補助ボーンでは、ひじ・ひざ・尻などの関節が変形した時、しぼみすぎて形が変わってしまうのを補正することができる。
もくじ
ボーンを追加する
Rigifyのリグは、Metarigのボーンを元に生成される。
そのため、新しくボーンを追加したい場合は、ベースのボーンであるMetarigの方にボーンを追加した後、リグを再生成する。
- ひじ位置からボーンを押し出して(E)、新規ボーンを追加する。
- ボーン名は、「DEF-elbow.L」のように「DEF-」の文字を追加した名前に変更する。
- ひじ:DEF-elbow.L
- 尻:DEF-hip.L
- ひざ:DEF-knee.L
- 追加したボーンのコネクトを切り離す。
- ボーン > ペアレント > クリア(Alt + P) > [コネクト解除]
コンストレイントを設定する
腕の回転の動きに追従して動くように、回転コピーコンストレイントを設定する。
尻の補助ボーンについては、X回転のみ・影響量0.25程度の方が良いかも。
- ボーズモードに移行し、プロパティ > ボーンコンストレイント > [回転コピー]コンストレイントを追加する。
- [座標軸]を X にする。
- [ターゲット]を今のボーンオブジェクト(metarig)にする。
- [対象ボーン]を前腕のボーン(forearm.L)に設定する。
- [ターゲット空間]をローカル空間にする。
- [オーナー空間]をローカル空間にする。
- [影響]を1.0程度にする(場所によっては適宜調整)。
よりすばやく設定したい場合は、前腕と補助ボーン2つを選択し、コンストレイント > [ターゲットを設定して追加](Shift + Ctrl + C)を利用するとよい。
Rigify Typeを設定する
補助ボーンをRigifyアドオンに認識させる必要があるため、Rigify Typeを設定する。
- ボーズモードに移行し、追加した補助ボーンを選択する。
- プロパティ > ボーン > Rigify Type > Rig type にbasic.raw_copyを設定する。
- [Relink Constraints]を有効にする。
リグを再生成し、再度メッシュとバインドする
補助ボーンの設定ができたので、リグを再生成して更新する。
- プロパティ > データ > Rigify > [Re-Generate Rig]を実行する。
- 身体のメッシュと再生成されたリグの2つを選択し、再度バインドを実行する。
- ペアレント > アーマチュア変形 > 自動のウェイトで(Ctrl + P)
- ウェイトを上書きしたくない場合は「空のグループで」にし、頂点グループだけ作成する。
- 身体のメッシュに新しい頂点グループ(DEF-elbow.Lなど)が追加されるので、いい感じになるようにウェイト調整する。