
モンスターに耐性の種類や弱点を紹介する。
耐性があると相手から除去されにくくなり、より場にモンスターを維持しやすくなる。
この記事では、マスターデュエル環境(2022-05-17時点)での話となる。
もくじ
戦闘では破壊されない(戦闘破壊耐性)
戦闘破壊耐性を持つモンスターを守備表示で置いておけば、そこそこいい壁となる。
弱点は、現環境では戦闘以外での除去手段が豊富にあるため、それだけではバトルフェイズに入る前に簡単に除去されてしまうことが多い。
効果では破壊されない(効果破壊耐性)
「破壊」は最も一般的な除去方法であるため、そこそこよい耐性。
一般的な除去札であるライトニングストームやサンダーボルトが効かない。
弱点は、普通に戦闘破壊したり、「手札・デッキに戻す」「墓地に送る」「除外する」などの効果では除去されてしまう。
対象にならない(対象耐性)
ほとんどのモンスター1体に及ぶ効果は、対象を決めてから処理する効果が多い。
これを受けることがないのが強み。
弱点は、ライトニングストームのような全体除去、対象を取らない除去(デスフェニ)など。
全体除去効果以外にも対象を取らないカードというのは割とあるので、これだけでは心もとない。
「選ぶ」は対象を取らない効果
「選ぶ」と書かれた効果は、「対象を取らない」効果である。
難しい遊戯王のルールの1つとして有名。
- 「対象を取る」効果は、発動した時に対象を決める。
- 「対象にして発動する」とよく書かれている。
- 「選ぶ」効果は、発動してから効果処理をする時に効果を適用する対象を選ぶ。
〇〇の効果を受けない(魔法/罠/モンスター効果耐性)
魔法/罠/モンスター効果それぞれの耐性を持つ効果。
その時流行っている種類に対して耐性があると強い。
弱点は、それ以外の種類のカードで除去される危険性がある。
モンスター効果だけ効かなくても魔法のライトニングストームは効くし、罠の無限泡影で無効化もできる。魔法耐性だけならモンスター効果やミラーフォースでも除去できてしまう。
カードの効果を受けない(完全耐性)
カードの効果を受けないということは、相手の効果による妨害を一切受けることがないということ。
シンプルに強い。
一見全く除去できないような耐性に思えるが、効果以外の手段で除去されることが弱点。
- 壊獣でのリリース除去は、召喚条件による除去。
- サロスでの召喚巻き込み除去は、リンク素材に使う除去。
- 六花のリリース除去は、コストによる除去。
また、多くはATK3000程度なので、純粋に高い攻撃力で殴り倒される場合がある。
アクセスコードトーカーはリンク召喚ができるデッキなら大抵入っていて召喚できるため、5300打点までなら戦闘破壊される可能性がある。
最も高い耐性はなにか?
自分は「4素材以上のロンゴミアント」だと思う。
戦闘破壊耐性・完全効果耐性に加え、相手は特殊召喚できない = 壊獣でさえ除去することができない。
No.59 背反の料理人
このカード以外のカードが自分フィールド上になければ、他のカードの効果を受けない。
ランク4で簡単に出せる完全効果耐性持ちだが、そのままでは低いステータスのため戦闘で除去されてしまう。
アストラル・クリボーを素材としてエクシーズ召喚をすれば戦闘破壊耐性も持たせる事ができ、非常に除去しづらい壁となる。
弱点は、自分が魔法・罠を発動した瞬間はこのカード以外のカードがあるため、完全耐性が一時的になくなる。
(この隙間に発動した相手の除去効果に自身の全破壊効果をチェーンして、無理やり自分フィールドを空にして回避することはできる)
強い除去方法はなにか?
「手札・デッキに戻す」「墓地に送る」「除外する」除去は、破壊ではないため強い。
よくある耐性は破壊耐性のみであることが多いため、これらが効きやすい。
「除外する」は、除去したモンスターの再利用をされにくい。
「デッキに戻す」は、相手に墓地リソースを貯めさせず、デッキから再度召喚する必要があるため、これも強い。
選んで除去
選んで除去する効果は、相手の行動で回避することが難しい手段による除去のため強い。
例えば、マスカレーナがいる時に三戦の才を打った場合、相手のマスカレーナはアポロウーサに変身してもそのアポロウーサがコントロール奪取されてしまうため、マスカレーナは逃げることができない。
また、複数の妨害が並んでいる盤面に対して、選んで除去効果を打った場合、それにチェーンして妨害を打つと余った未使用の妨害の方を除去される。
実際は1除去だが、実質的には盤面全体に干渉し、回避をさせずに除去する、というのが強み。
壊獣でのリリース除去
高耐性を突破する手段の中で使いやすく最も強い除去は、「壊獣」によるリリース除去だと思う。
特殊召喚ができない状況でもない限りは、1体をほぼ確実に無力化できる。
チェーンを組まないので回避が難しいのも強み。
プレイヤーに課す効果
「相手は〇〇しなければならない」効果では、 モンスター効果に関係なく除去することができる。
このような相手プレイヤーに課す効果は、モンスターではなく相手プレイヤーに対する効果であるため、モンスター効果が関係ない。
ただ、大抵相手が除去するカードを複数の中から選ぶ効果のため、最も除去したいモンスターだけ残ってしまう場合がある。
(拮抗勝負・痛み分け・深淵の宣告者・イタチの大暴発など)
あとがき
強い耐性持ちを出せても現環境では様々な除去方法があるため、「召喚できれば勝ったも同然」という状況になることはあまりない。
「デッキのリソースを大量に使って強い耐性持ちor妨害効果持ちを1体だけ出す」のではなく、「耐性持ちの除去に手間取らせている間にリソース差で勝つ」「毎ターンそこそこ強い耐性持ちor妨害効果持ちを召喚できる」というデッキの方が崩しづらい場合もある。