対面していて感じた対策について書く。
もくじ
対策まとめ
基本的にルーンの妨害は下記となるため、これらを突破できればルーンを倒すことができる。
この中で危険視したいのはやはり致命的な永続罠である。
それを突破できるバック除去手段があるとよい。
- 「スキドレ・割拠・センサー」などの永続罠
- 「輝く1破壊・凍てつく1無効」 などのルーン速攻魔法での妨害
- ゲーリでの壁 x1~3
主な対策
ルーンを見る汎用カードは、うらら・コズサイを積むのが安定。
ライスト/羽根箒のような効果破壊でのバック除去は、単体ではほぼ効果が薄い。
フギンを無力化する手段との併用が必要になる。
- 泉/永続罠にコズミック・サイクロンを使う。
- フギンの存在のせいで効果破壊耐性が実質3回ある。そのため、除外による泉除去を行う。
- コズサイやリブート・魔法罠の墓地送り/除外除去などの、永続罠を止める手段を用意する。
- リブートは全ての永続罠を確実に止められるため、一気に勝負をつけたい時に有用。
ドローゴー作戦でリブート引きを目指したい。
- リブートは全ての永続罠を確実に止められるため、一気に勝負をつけたい時に有用。
- ムドラ・ケルドウで、墓地に溜まったルーン速攻魔法をデッキに戻す。
- ルーン側は墓地に再度速攻魔法を貯める必要があるので、うららよりも強力。
- 拮抗勝負のようなパワーカードで、大きくアドを取る。
- 拮抗勝負は、一番飛ばしたい永続罠を飛ばせないというデメリットがあるが、大量の伏せを一気に剥がせる爆アドカードという意味で採用できる。
誘発の当て所
- 推理ゲート・命削り・泉にうらら。
- 推理ゲートは、泉のリソース源となる上モンスターも増えるので、極力止める。
- 命削りは、3ドローが強すぎるので止める。
- 泉のドロー効果でルーンの動きが回るので止める。
ルーン魔法を2~3毎消費した後泉を使うので、泉にうららを当てればデッキが回るのを抑えることができる。 - フギンの泉サーチは、相手のリソースが少ないならここにうららでもよい。
- 泉にわらし。
- ルーンメタとして有用というより、他テーマへのメタとして採用できるついでにルーンにも有用という感じ。
- フギンに泡影。
- ルーンの主な泡影の当て所はほぼここ。
- 岩戸・ボーターに泡影。
- 岩戸は永続的に場に残るようになるので注意。除去手段がある状況で打ちたい。
- ドロール&ロックバード
- フギン・穂先から入った状況なら、そのターン相手の動きが止まる。
- 他テーマでもターンスキップ級の刺さりがあることもあるのでピン刺しはありかも。
- ルーン速攻魔法にチェーンしてアトラクター
- 泉でのドローを2ターン遅延できるので強力。
- 他の一般的なデッキにも強く刺さるので、やはりアトラクターは強力な誘発の1つ。
立ち回り
ほとんどのデッキにおいて永続罠が致命的なので、これを自分のデッキ内のどの方法で突破できるか考えてみる。
セットカードが永続罠だと死ぬので、泉にコズサイ当てずに温存しておくというやり方もある。
メインギミックからアクセスできるバック除去を用意しておく
バック除去対策にコズサイは定番だが、コズサイはサーチできないので素引き前提になってしまいあまり期待しにくい。
そのため、自分のデッキに能動的にバック除去カードにアクセスできる手段を用意しておくとよい。
他の罠ビへの対策にもなる。
(例) ふわんでのバック除去手段
例えばふわんなら、センサー万別状況下でも1体召喚 → リンクリボー → 地図で召喚トロイメア・フェニックスのように永続罠を突破する手段がある。
- センサー万別なら、リンク1で1体どけてトロイメア・フェニックス
- ろびーなでグライフサーチして召喚
- 未知の風での除去
- 黄金櫃で羽根箒を予約して、サーチできるまでドローゴー
- 月の書でフギン無力化からの羽根箒
- 拮抗勝負で一括除去
フギンの破壊肩代わりを無力化する
- フギン以外のルーンモンスターがEXゾーンにいるときに羽根箒などで全体破壊する。
- EXが埋まっているとフギンを出せず、破壊耐性をつけることができないため、そこを狙う。
- ただ、このような状況は相手のプレミ以外あまりありえない。
- フギンがいるときに泡影を当ててから羽根箒などで全体破壊する。
- フギンがいる状況で泡影or羽根を持っているなら、もう片方を引くまでドローゴーするのもあり。
無意味にフギンを破壊しない
EXが空いていると、盤面干渉に有効でないルーン速攻魔法を使って泉のドローから展開される可能性があるため、無意味にフギンを破壊しない。
(自分に魔法罠セットがない状況なのに破壊のルーンを消費して泉ドローを回されるなど)
フギンを破壊して戦闘ダメージを通す・手札0でもう1枚フギンが出ない状況で破壊し羽根を通すなどの、破壊する意味のある状況でなければフギンは破壊しない。
ワンキルできる手札になるまでドローゴーする
ワンキルまで展開できるカードと羽根・ライスト・コズサイ・レッドリブートなどの泉/永続罠を突破できるカードを素引きするまで、ひたすらドローゴーする。
自分の盤面にカードがなければ相手が回せるルーンカードは限られるため、なにもしないままターンを渡し続けて良い手札になるまで待つ。
モンスターセットにはルーンは干渉できず、割拠センサーの影響もないので、モンスターはセットしておくのもありか(殴られて表にされる可能性はある)。
ターンがかかるほど不利・バック除去カードを引けるかどうかは運次第
時間がかかる上にルーン側の手札も潤い、デッキ破壊でキーカードが飛ぶかもしれないため、結構苦しい手段。
自分としては最善の対策ではないと思う。
耐性持ちの高い打点を多く並べる
対象耐性・破壊耐性モンスターや、2000より打点の高いアタッカーを多く並べる。
ゲーリ戦闘破壊での破壊効果で、1枚のルーン魔法により2回攻撃を凌がれてしまう。
そのため、アタッカーとなるモンスターを何体も並べ、総攻撃をすることで直接攻撃できるようにする。
打点が2000より低いとムニンを立てられてしまい突破できないので注意。
対象耐性相互トランスアクセスや、ガーキマ・カオスソルジャー・破壊耐性持ちなどの、ゲーリや輝く炎で除去できない高打点(2000以上)が望ましい。
ただ、単体だけではライフを殴るまでに時間がかかりすぎるので、あくまで硬い打点要因として使いつつ他の高打点モンスターでの攻撃と併用したい。
生贄召喚
生贄召喚は、案外ルーンに効く。
高レベルモンスターなので打点となり、輝く炎が撃てないので除去できない。
割拠のような場に出せるカードを縛る永続罠がある状態で、自分の表側のモンスターの状態をリセットすることができる。
罠パカだけでは諦めない
時間はかかるが、デッキ内に回答があるなら数ターンかけて突破できるかもしれない。
完全に詰み状況でないなら相手のプレミ(フギン以外をEXに召喚)や引きを期待して粘ってみるのも手。
永続罠を2枚発動されたら突破が難しすぎるので、サレした方が早い。
ルーンには烙印デスピアが強い
烙印デスピアであれば、マスカレイドを擦り倒すことでルーンに勝てる。
これは実際に烙印でルーンと対面していて自分が感じたこと。
- マスカレイドの徴税バーンと自己蘇生が効果的。
- 相手がルーンだとわかったらマスカレイドを出して維持することを目指し、徴税効果を使って逆に相手をジリ貧にさせる。
- ルーンモンスターが出れば自身の蘇生効果が使えるので、スキドレ下でも単純な打点として活用できる。
- 烙印開幕を早めに墓地に落として、破壊耐性をつけておく。
- アドリビトゥムでの除外からの復帰もマスカレイドに使用する。
- マスカレイドを3積みすると長期戦にも耐えられる。
- [融合]で作った対象耐性ガーディアンキマイラの2枚破壊なら、凍てつく呪いとフギンをケアできる。
- フギン自身が同時に破壊される時は、フギンの破壊耐性を使えなくなる。
- 喜劇を採用して烙印融合で喜劇を優先して落とし、いつでもスキドレ回避をできる状況にする。
- ミラジェイドでゲーリを除外除去できる。
- スキドレ対策に、喜劇をなるべく早めに落としておく。
- 注意点
- 烙印は、群雄割拠が最もきつい。
- アルベル召喚 → 割拠で詰むので、可能なら最初にマスカレイドを着地するようにしたい。
- ドローゴーくらいしかできない状況なら、アルバスや悲劇をセットしておくと割拠を受けないようにしながらガーキマ2破壊を狙うことができる。
烙印ビーステッドでの対策
追記:2023-12-20
烙印ビーステッドでの対策はこちら。
バック除去に特化した五虹烙印
烙印融合で五虹にアクセスしつつ、デスフェニ・フュリアスやコズサイ・アーティファクトムーブメント3積みでひたすらバック除去に特化した型の烙印。
五虹・烙印ギミックで普通のデッキが見れて、バック除去で罠デッキが見れるので、結構完成度が高い。
アダマシアのような魔法罠比率の少ないデッキに対して五虹がよく刺さる。
欠点としては、バック除去カードに枠を割く分、通常の烙印よりパワーが落ちる点。
魔法の永続メタ
採用できるテーマは限られるが、全面的に魔法を無力化する永続カードがある。
ただ、先行取れてor素引きしたら永続無効を敷けて強いという感じなので、ルーン側が永続罠パカで勝つのと似たようなものか。
先行取れてルーンをつぶせる妨害を他で敷けるなら不要かも。
魔法族の里
自分に魔法使いがいる限り永続的に魔法発動不可にできる。
エクソシスター・エンディミオン・オルターガイストなどで採用できる。
闇のデッキ破壊ウィルス
場と手札の魔法罠を全破壊。
フギンは場のカードしか破壊肩代わりできないため、手札のルーン速攻魔法を全て破壊できる。
ラビュリンスで採用されやすいが自分のリソースも続きにくいため、刺さらないデッキ対面だと厳しい。
魔封じの芳香
魔法のセット強要・次の自ターンまで魔法発動不可。
ルーンの行動を大きく遅延できる。
あくまで遅延なので、これだけで積ませることはできない。
破壊のルーンで魔封じが除去される前にセット魔法の除去やワンキル・制圧などしたい所。
キュリオスグリフォンから回収できるSPYRALで採用できる。
マジックキャンセラー
場にいる限り魔法の発動不可・効果無効。
これが安定して出せるのは、電脳界や、墓地肥やし系展開デッキからのバロネス変身・推理ゲートなどか。
除外封じ
「除外できない」永続効果持ちを置けば、ルーン速攻魔法での妨害を使用できなくなる。
ルーンモンスターの召喚は利用できるので、ゲーリの1破壊に注意。
ルーン以外にも、烙印の赫・悲劇墓地効果・ミラジェイド除外効果などを使用不可にできる。
王宮の鉄壁
永続罠なので遅いのが欠点。
閃刀姫のような除外ギミックがないミッドレンジテーマで採用しやすい。
カオスハンター
召喚条件が相手依存・手札コストが必要で少々重い。
闇・悪魔族かつ女の子なので、ラビュリンスで採用されるかも。
アーティファクト-ロンギヌス
ルーン速攻魔法での妨害を使用できなくなるが、そのターンしか縛れず、相手ターンにしか使えないのがいまいち。
その他
デッキを60枚にするだけでは対策できない
ターンを稼ぐほど自分のリソースが潰され、ルーン側の永続罠が整ってくるので、60にしてデッキ破壊に時間がかかったとしてもリソース負けしてくるとデッキ枚数に関係なくどちらにしろ動けなくなって削りきられる。
そのため、60枚にしたからと言ってルーンに強く出れるわけではない。
除外された時にアドを稼げるテーマを使う
サンドラのような、除外された時にアドを稼げるテーマを使う。
ただ、アドを稼げることとメインギミックがルーンに有利かどうかは違うので注意。
その他ネタ
暗黒の侵略者
ルーン速攻魔法を使用不可にできる。
カオスハンターと違ってルーンモンスターの召喚もできなくなるが、ただ、これなら他のデッキも見れるカオスハンターの方が良さそう。
他デッキへの刺さりが微妙すぎるのと、どうやって召喚するのか謎。
最終戦争
一発芸感が強いが、フギンでも止めることができない全破壊カード。
ドローゴーでこれを引き込んで手札を全ツッパすることで、盤面をリセットできる。
1枚初動があれば、初動1、最終戦争1、手札コスト5の計7枚でブッパしつつ展開できる。
絶望的に手札コストが重いことが欠点。
ルーンの強み
ルーンの対策をするには、まずルーンの強みを理解してみる。
ルーンの主な強みは、モンスターメタ・汎用カードを腐らせつつ、デメリットを完全に無視して採用できる強力な永続罠・大量のドロソだと思う。
ルーン速攻魔法での妨害自体は、「輝く1破壊・凍てつく1無効・ゲーリでの壁」程度であるため、これだけであればさほど強すぎるというわけではない。
デッキ破壊は、2ターン程度ではそこまで削られず3、4ターン目に段々ときつくなっていくので、デッキ破壊自体の影響は急には来ない。
永続罠を強く使える・大量のドローにより永続罠を引き込める
モンスターの展開に頼らず一切攻撃しないという性質上、ノーデメリットで強力な永続罠を採用できる。
命削り・強貪・強謙・成金などの多くのドロソをほぼノーコストで採用できる上、泉での3ドローがあるため、他の罠型デッキよりも永続罠を引き込む可能性が高い。
また、フギンの存在により、羽根ライストに対して耐性があるのが他の罠ビにはないルーンの強み。
罠デッキ対面にも強い
他の罠デッキと違い、デメリットを完全に無視して永続罠を採用できるのも強み。
罠デッキ対面なら、ルーンのデッキ破壊という避けづらい攻撃手段で相手を削っていくことができる。
罠デッキは基本的にライフ削りが遅いため、ゲーリの壁だけでも突破しづらい。
壁の質が高い
どのルーン速攻魔法からでも好きな種類のモンスターを選んで出すことができるため、対応力が高い。
壁で遅延されている間にリソースが減っていって、永続罠を引かれて積んだり、ドロソを引かれてリソースで詰む、というのがよくある。
なぜかルーンモンスターには名称ターン1が一切ないため、1ターン中に最大3体まで同名モンスターの効果を使用できる。
ゲーリ
ゲーリという壁の質が高い。
ルーン速攻魔法1枚でも持っていれば壁になる。
ゲーリ1体で2回は攻撃を止められる。
- バトルフェイズ中に出せるので、基本的に殴るかミラジェイドのようなフリチェによる破壊以外の除去くらいしかできない。
- サンボルなどで効果破壊できない。
- ルーン側で干渉しにくいバックも除去できる。
- 破壊はダメステ中のため、墓穴で無効化できず、墓地で発動するため泡影で無効化できない。
- 破壊効果を止めるには、バロネスのような発動無効が必要になる。
フギン
ルーン速攻魔法1枚でも持っていればフギンで盤面破壊の肩代わりがされる。
そのため、除去したい永続罠や泉の効果破壊は難しい。
一般的な罠ビートへの回答である羽根ライストに対して耐性があるのがルーンの強み。
この存在のせいで、魔法罠の効果破壊系カードへの評価が大きく下がっている。
弱点としては、自身も同時に破壊される場合は肩代わりすることはできない・破壊以外の除去には対応していないため、そこは付け入る隙がある。
ムニン
守備2000のムニンの存在があるため、打点2000以下のモンスターだけではライフを削りに行くことができない。
進んで使われてきつくなることは少ないが、この存在があるだけで打点2000以下では突破できないという威嚇になる。
毎ターン1000回復効果により、バーンデッキのライフ削りも対策することができる。
(バーン系デッキとしては、破壊のルーンで魔法罠は破壊され、相手からの攻撃が必要なディメンション・ウォールやマハーマが腐り、破壊輪も腐るため非常に不利な対面)
ルーン速攻魔法
主に注意すべきは、下記の速攻魔法。
全てにルーンモンスターを出せる効果があるのが厄介。
これだけならば驚異になることは少ないが、永続罠での縛り・ゲーリでの遅延/盤面破壊が加わると、どんどんと沼にはまってデッキ破壊されていく。
基本的に速攻魔法自体は止めることは難しいので、泉を徹底的にうららで止めたり除去することで対処する。
- 輝く炎:特殊召喚されたモンスター1破壊
- 凍てつく呪い:1効果無効
- 破壊:魔法罠1破壊
その他
- 穂先:ルーンカードをサーチ
- 全てのルーン速攻魔法に代用できるため、これだけで1破壊/1無効/1バック除去/テラフォが選択可能。
- 解呪:サーチ時ハンデス
- ランダムハンデスのため、対策しようがない。
- 黄金の雫:相手1ドロー
- デッキ破壊加速。
- 怒れる嵐:盤面の数まで除外
- デッキ破壊加速。
- まどろみ:戦闘/効果破壊耐性/攻撃不可
- 戦闘妨害。
いっそルーン対面を捨てるのもあり
元も子もない話だが、ルーンをメタろうとすると普通のデッキとは全く違うメタを入れる必要があるため、対策しようとすると構築が歪んでしまう。
結果、ルーンには勝てても他の多くのデッキに負けるようなことになってしまう場合がある。
環境にルーンが多くないのであれば、ルーンは地雷デッキとして完全に捨てて一般的なデッキへのメタだけに集中した方が総合的には勝率は取れるので、その時の環境によってどうするか考える。