亜空間物質回送装置が面白い効果なのでまとめてみた。
決闘者なら誰でも1度は考えたであろう無効化状態のリセット(自分ターン亜空間物質転送装置)が手軽に使える。
ガチ環境より変なカードをこねくり回す用途で重宝されそう。
もくじ
一時除外について
亜空間物質転送装置 | カードに関連するＱ＆Ａ | 遊戯王 オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ - カードデータベース
「エンドフェイズまで除外する」のような効果で除外されたモンスターは、そのモンスターに付与されていた様々な情報がリセットされる。
- 無効化状態がリセットされるため、効果を使用できる。
- このような効果からの帰還は召喚扱いでないため、蘇生制限には引っかからない。
- コントロール奪取されたモンスターは、帰還時に元々の持ち主の場に戻る。
- 融合やシンクロの、素材側の情報は残る。
- 融合解除やシンクロキャンセルでの素材の蘇生はできる。
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=22795&keyword=&tag=-1&request_locale=ja - ただし、融合やシンクロ体自体は、自分がなにを素材にして出たのかは忘れる。
(「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の融合素材数x700アップなど)
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=6873&keyword=&tag=-1&request_locale=ja
- 融合解除やシンクロキャンセルでの素材の蘇生はできる。
- どう召喚したかの情報は残る。
- 融合召喚やリンク召喚はされた扱いのままになる。
(アルシエルの特殊召喚無効やトリニティの3回攻撃は使える)
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=21329&request_locale=ja - 「このカードはリンク召喚されたターンにはリンク素材にできない」などの制約も残る。
https://www.db.yugioh-card.com/yugiohdb/faq_search.action?ope=5&fid=22269&keyword=&tag=-1
- 融合召喚やリンク召喚はされた扱いのままになる。
亜空間物質回送装置の効果
- 永続魔法。
- 各種効果はそれぞれ同一ターンに使える。
- ①：場のモンスター1体を一時除外し即帰還。
- ②：相手効果発動した場合に、無効化状態のモンスター1体を一時除外し即帰還。
- ③：自身が対象にされた効果処理時に、エンド時まで自己除外。
①での状態リセット
相手の効果をリセットすれば捲り手段になる
そのモンスターが妨害に必要なカウンターや状態を持っていると、一時除外することですべてそれらの情報が剥がれる。
そのため、相手によってはこれで妨害を潰す事ができる。
- ウーサを無力化できる。
- エクシーズモンスターの素材を剥がせる。
トークンの除去
トークンは場にしか存在できないので、トークンを対象に一時除外した場合は実質的に除去となる。
場から離れたら除外される制約持ちは、除外されたままになる
「このカードが場から離れた場合は除外される」のような制約がついているモンスターの場合、場から離れた扱いになるので、帰還することなくその制約によって除外されたままになる。
無効化のリセット
- エクセル①にヴェーラー/泡影を打たれても②を有効状態に戻せる。
- レスキュー・キャットにヴェーラー/泡影を打たれても有効状態に戻せる。
リクルートされた無効化状態をリセットできる
出せる範囲が広い蘇生やリクルート効果は、無効化状態で召喚されることが多いが、それらのモンスターの効果(主に起動効果)を使えるようになる。
- 融合強兵 (ナチュビなど)
- ニュークリアワールド
- デスガイド
- レスキュー・キャット
- レスキュー・フェレット
- 超古深海王シーラカンス
- トライブリゲード・エアボーン
- シンクロチェンジ
個体ターン1のリセット
エレクトラムやボムフェネクスなどの個体ターン1をリセットできる。
ジーランティスでできていたことを亜空間物質回送装置でも可能になるので、再使用回数がさらに増える。
エンド時に場から消える制約を解除
「覇王龍の魂」で出したズァークは次ターンエンド時にEXデッキに戻ってしまうが、一旦除外すれば関係性が切れるので場に持続できる。
②で相手ターン無効化リセットやエスケープ
相手に無力化された先攻盤面を再使用可能になる
こちらがバロネスを構えている盤面にて、相手が泡影を打って未使用のバロネスを無効化した。
その後に相手が何かしらの効果を使った時に亜空間物質回送装置の②の効果でバロネスを一時除外すれば、妨害効果の使用が可能になる。
無効化されたモンスターを対象にした除去を避ける
アンカーで無効化されたバロネスを、アフターバーナーで除去しようとしてきた時、亜空間物質回送装置の②の効果で破壊から逃げることができる。
あくまでも無効化されているモンスター限定のエスケープなので、ほとんど起こらなそうではある。
③の自己一時除外は永続効果
これにサイクロンを3枚チェーンで打ったとしても効果処理時に逃げるので、対象効果による除去はできない。
ただ、次ターン使えなくさせる意味はあるし、①や②の効果に対してサイクロンを使えば、①や②の効果は不発になる。
その他
場から離れた扱いにはならない
同一チェーン上の処理中で条件を満たしても、処理後に満たしていなければ条件は満たされていない、という扱いになる。
亜空間物質転送装置と違って「除外 → 元に戻す」を1つの効果処理中に行っているので、除外ゾーンに行った(場から離れた)扱いにはならない。
アブソリュートゼロやアスラピスクなどの効果は使えないので注意。
ファーファレルでも可能
ちなみに自ターンエンド時帰還を阻止したり相手ターンに無効化状態でなくするだけなら、ファーファレルを墓地送りすることでも実現は可能。
ファーファレルだとメイン中には効果を使えないが、ナチュビを相手ターンに残す用途では墓地送りというサーチができる分楽そう。
あとがき
効果は非常に面白いが、サーチ手段がない永続魔法という点で、どうしてもメインギミックとしては採用しづらい。
エレクトラムを擦るペンデュラムやレスキューキャットを使う鉄獣、ボムフェネクスでワンキルするデッキなどにおいてはピン採用ができそう。