2023-08-21に発表された、2023-09-01施行の制限改定が、現環境を大きく変えるような衝撃的な内容だったので、感想を書く。
規制対象は環境トップの多くのカードに加え、爆アド過ぎたり先攻ワンキルしたりする不健全なカードに規制が入った。
もくじ
環境テーマへの規制
メイルゥ 禁止
闇ティアラの種類を減らすのはティアラそのものの否定に繋がりかねないので、最終手段でしかやらないだろうと思っていたが、ついに舵を切ったことに驚き。
スプリンドで貫通・エルフで相手ターン展開という、☆2としてのパワーが強すぎた。
「1ターンにできる融合回数を減らす」というかなり強めの規制をしたので、これ以上にティアラの規制はできないと思う。
キトカロスやエルフが生存することはほぼ確定か?
アギド 禁止 / ケルベク 制限
イシズはどいつも最初から制限カード並みのパワーをしていたが、アギドを「禁止」という重い措置にしたのは、かなり思い切った規制に思う。
ケルベク制限はようやくか(前回の準制限になる時の時点で制限でもよかったと思う)。
墓地肥やし系デッキとして、1枚しかないケルベクの落ちだけに期待することはもう難しいので、イシズ〇〇と呼べるデッキはなくなると思われる。
イシズ自体が枚数少なくなりすぎて崩壊した。
これでかなりティアラのパワーが抑制された。
(ティアラの爆アド上振れ墓地肥やしである、スクリーム3+キト5+メイルゥ3+アギド5+ケルベク5の21枚落ちから8枚も減った)
烙印融合 制限
烙印融合1枚で、フリチェ1除外・エンド時全破壊・1妨害・3ターン目リソースすべてが揃うという、制限も当然のパワーカードではあった。
烙印デッキは先攻盤面での制圧より圧倒的リソース力で勝つというデッキなので、3ターン目の後続となる烙印融合2枚目が消えたのは中々苦しそう。
使用者なので贔屓目だが、烙印は「うららで展開が止まる」という致命的な欠陥のあるのに今後やっていけるのか心配。
OCG環境では烙印融合1枚でも生き残ってたのはすごいなと思う。
スプライトジェット 制限 / 鬼ガエル 制限
単純に強いスプライトへの規制は当然だが、他が弱体化するのに合わせてという意味もありそう。
ジェットが規制されたことで3ターン目はブルーから持ってこれないし、出せる☆2が1体減る。
3ターン目はエルフで蘇生するしかなく、ガンマバーストにアクセスしづらくなった。
鬼ガエルは、着地狩りの妨害を貫通しながら、手札のアンコウ捨てて☆2を2体供給するムーブがどれも強すぎた。
カエルデッキがボコボコにされてかわいそうではある。
その他のデッキの瓦解
デッキの主軸となるカードがいくつか禁止となった。
ブロドラ 禁止
岩石(アダマシア)デッキが死んだ。
爆アド&無限☆8蘇生が強すぎるので当然ではある。
デッキそのものが崩壊してしまうのは少し残念。
ロンゴミ 禁止
今更?という印象。
エヴァイユデッキと当たった時のしょーもなさ対策か。
同時釈放されないゴシップシャドーくんかわいそう。
ビシバールキン 禁止
マシュマック先攻ワンキル対策。
次に来る超重武者新規のワカウシ1枚で先攻ワンキルができてしまうことへの対策らしい。
今までこの先攻ワンキルが見逃されてきたのは、「先攻ワンキルも遊戯王の勝ち方の1つ」という考えがマスターデュエル運営にあるのだろうと自分は思っている。
ただ、魔術師のスターヴ規制のように、環境トップ並みのパワーを持つデッキが「先攻ワンキルもできる」という状況となるなら許されないようだ。
その他
芝刈り 制限
規制も当然のパワーカード。
ほとんど「通ったら勝ち」のカードなので、今までの準制限はおかしかった。
これで芝刈りを主軸に添えたデッキは使いづらくなり、60枚の旨味が薄くなった。
ただ、60枚構成ができるデッキは芝刈りに依存せずともそもそも強く、今後も素引きでシンプルに強いのでまだまだ使えると思う。
最悪3積みの左腕の代償で持ってこれる。
強金 準
EX不使用デッキ(主にメタビ)のドロソが多すぎ問題が、ようやく一通り規制された。
クシャ規制という意味もありそう。