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【Line Artモディファイアの機能紹介・使い方】リアルタイムで確認できる新しいライン描画方法【Blender2.93 / グリースペンシル】

Blender

更新日:

Line Artモディファイアは、Blender2.93から追加予定の新しいライン描画方法である。グリースペンシルのモディファイアの1つ。

Blender2.93は現在αバージョン(2021-03-21)であり、仕様が変わる可能性がある。

利点・欠点

既存のライン描画方法

Blenderには、既存のライン描画方法としては主に下記の方法がある。
どれも長所短所がある。

  • Freestyle(レンダリング処理。ラインスタイル設定が豊富・重い)
  • 背面法(ソリッドモディファイア利用。リアルタイムで見れる・オブジェクトごとに設定が必要)
  • コンポジット処理(レンダリング後の事後処理。特定箇所への別処理やラインスタイルの味付けが手間)

Line Artモディファイア

アクティブカメラ視点から見たラインを生成する模様。
この新機能はグリースペンシルのモディファイアであり、グリースペンシル関連機能の恩恵を受けることができる。
常に更新され、リアルタイムでビューポート上にて結果を確認できる。
複数のLine Artモディファイアを利用して、要素を分けて調整することができる。

利点

  • リアルタイムで確認できる
  • セットアップが簡単
  • レンダリングが早い
  • ベイクすれば細かくストロークを調整できる

欠点

  • 常に描画し続けるので、Line Artモディファイアを表示しながらビューポート内を編集すると重い。ライン設定を調整する時以外は無効化した方が良さそう
  • 全フレームをベイクするには、多少時間がかかる
  • カレントフレームのみのベイクができない?
  • ベイクは不可逆なので、ベイクしたストロークを後編集したあとにオブジェクトやカメラアングルを変えたい場合は、再ベイクと再編集をする必要がある

作成

Shift + Aからの新規追加でも、既存のGPオブジェクトにLine Artモディファイアを追加することでも利用可能。

オプション

  • ラインを出す対象 …… シーン全体・特定コレクション・特定オブジェクト別に設定できる。複数のLine Artモディファイアを利用できるので、個別に設定することも可能。
  • エッジタイプ …… 輪郭・マテリアル境界・辺マーク(Freestyleエッジ設定)・交差線・クリース(角度によるライン検出)を利用できる。
  • Occlusion …… どこまで隠れた部分にラインを描画するかの設定。範囲設定ができ、裏面も描画できるようになる。ただ使うだけではおかしな結果になるが、窓のように透過した部分のラインを出したい時に便利。これを使う場合は別のLine Artモディファイアを作って部分指定した方がよさそう。
  • VertexWeight Transfer …… オブジェクトの頂点グループの転送。オブジェクトと、Line Artモディファイアのグリースペンシルオブジェクトどちらとも同名の頂点グループを作っておいて、名前を指定して転送する。これで生成されたストロークの部分的な幅調整などができる。
  • その他、透過・チェーン化などの設定があるが、使い方がよくわからず。
  • ベイク …… モディファイアメニュー一番下から、ベイク(グリースペンシルストロークとして実体化)することができる。
    選択中のLine Artモディファイアだけ対象にするか、全てのLine Artモディファイアを対象にするか選べる模様。ベイクデータを破棄して再度調整したい場合は「Clear~」の方を実行する。

ラインの入り抜き

Line Artモディファイアのみではストロークの強弱設定はできないので、他の方法を使う。

幅モディファイアを使う

  1. Line Artモディファイアのストロークをベイクする
  2. 幅モディファイアを追加する
  3. 幅を均一化を有効化
  4. 幅の太さを調整
  5. 対象のレイヤー・マテリアルを選択
  6. カスタムカーブを有効にし、画像のように設定する

オブジェクトのウェイトを使う

VertexWeight Transferオプションを利用して、ウェイトの転送画でオブジェクトと、Line Artモディファイアのグリースペンシルオブジェクトどちらとも同名の頂点グループを作っておいて、名前を指定して転送する。これで生成されたストロークの部分的な幅調整などができる

  1. メッシュオブジェクトとグリースペンシルオブジェクトの双方に、同名の頂点ウェイトを設定する
    • 行頭一致する名前であればいい模様
  2. Line ArtモディファイアのVertexWeight Transferオプション > Fillter Sourceに頂点グループ名を設定する
  3. 幅モディファイアを追加する
    • 幅を均一化を有効化
    • 幅の太さを調整する
    • 対象のレイヤー・マテリアル・転送先に設定した頂点グループを選択

手動で調整する

ライン幅の収縮とプロポーショナル編集を利用する。
上画像は一括調整したため細かなライン部分が細くなりすぎてしまっているが、入り抜きの結果としては幅モディファイアを使っただけよりはきれいか。

  1. Line Artモディファイア下部メニューから、ベイクする
  2. グリースペンシル編集モード > 選択 > 「最初を選択」で、各ストロークの最初のポイントを選択する
  3. プロポーショナル編集を有効にする
  4. グリースペンシル > トランスフォーム > 収縮・誇張(Alt + S)で太さを調整する
  5. ペンで書いたような入り抜き効果を得ることができる

オブジェクト別のクリース設定

クリースライン検出オプションを有効にすると、全体に同じ角度でラインができるが、オブジェクトによっては過剰になってしまう場合がある。

オブジェクトごとの設定から角度を調整することができる。
(Blender2.93からLine Artパネルが追加されている)

  • プロパティ > オブジェクト > Line Art > Override Crease の角度を調整する

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