Blenderで作ったアニメーションを、連番画像ファイルもしくは動画ファイルとして書き出す方法を紹介する。
動画ファイルに出す前に、一旦画像ファイルとして書き出し、それを結合して動画ファイルとして書き出す。
もくじ
PNGで書き出す
動画ファイルに出す場合でも、事前に画像ファイルのpng形式で書き出す。
こうすることにより、劣化なく出力でき、途中でレンダリングが失敗しても部分的に書き出し直すことができる。
背景を透過させる

- プロパティ > レンダー > フィルム > 透過を有効にする
背景は合成するのが一般的。
レンダリングは素材ごとに書き出して、あとで合成するほうが、後々に編集しやすくなる。
画像形式をPNGにする

- プロパティ > 出力 > 出力 > 出力先のフォルダーを設定する
- ファイルフォーマット [PNG] にする
- カラー> [RGBA] にする

- ヘッダー > レンダー > アニメーションレンダリングで、レンダリングを実行する

これで全てのフレームが画像ファイルとして保存される。
動画ファイルを作る(ビデオシーケンサーを使う)
連番画像を出してしまえば、あとはBlenderでなくてもなにかしらの動画編集ソフトで動画化することができる。
Blenderにも簡単な動画編集機能のビデオシーケンサーがあるため、これを利用して連番画像を動画にする。
新規シーンを作る

シーケンサーエディター用のシーンを新しく作る。
同じシーンでもできなくはないが、レンダリングがすべてシーケンサーになってしまい、通常のレンダリングができなくなってしまう。
- ヘッダー右上のシーンの隣から、新規シーンを作る
- 設定をコピーにすれば、現在のシーン設定だけをコピーしてシーンを作ることができる
ビデオシーケンサーエディターに切り替える

- 各エディターのヘッダーから、エディターを切り替える
連番画像を追加する

- ヘッダー > 追加 > 画像/連番画像(Shift + A) を実行する
- 先ほど書き出した画像をすべて選択して読み込む
注意点

連番の読み込み機能では、ファイル名を自動で解釈してくれない。
読み込むときのファイルの並び順で読み込まれる。
更新日順にしていると正常な順番で読み込まれないため、名前順にして読み込む。
表示をシーケンサー/プレビュー に切り替える

フレームが確認しやすいように、表示をシーケンサー/プレビュー に切り替える。シーケンスとプレビューの分割表示になる。
背景を作る

各自好きな背景を合成すればいいが、今回は1色の背景にする。
色はNキーでのサイドメニューから編集できる。
- ヘッダー > 追加 > カラー(Shift + A) を実行する
ビュー変換を標準にする

Blenderは、リアルな見た目にするために、標準で色補正をしている。
この補正がシーケンサーでのレンダリングにも影響されてしまうため、標準に変更しておく。
- カラーマネージメント > ビュー変換 を[標準]にする
.mp4でレンダリングする

下記のように設定をして、アニメーションレンダリングを実行する。
- ファイルフォーマット > FFmpeg動画
- コンテナ > MPEG-4
- 動画コーデック > H.264
- 出力の品質 > 高品質
透過動画として出力する場合
もし「透過動画」として出力するなら下記のような設定にする。
ただ、アルファ付き動画は一般的ではないので、特に意図がないならおすすめはしない。
素材として出したいなら連番画像をそのまま利用する。
- ファイルフォーマット > FFmpeg 動画
- コンテナ> QuickTime
- 動画コーデック > [Qt RLE / QTアニメーション
- カラー > RGBA