複数のチャンネルの一括管理やプロシージャルレイヤー・調整レイヤーの改善により、リアル系の質感が作成できるようになりました。
サンプルファイル
動画で作成したblendファイルのサンプルはこちら。
アドオンで作成したデータはすべてテクスチャとノードで作られているので、アドオンがなくても確認できます。
tx_layer_ver0-5-4_sample_file.zip
1つのレイヤーでベースカラー・メタリック・粗さ・高さを一括管理できるように
レイヤーは、単体でベースカラー・メタリック・粗さ・高さのチャンネルを持つようになりました。
複数のチャンネルを一括管理できるようになったことで、リアル系の質感が作成できるようになりました。
今後の質感作成は、基本的には1つのノードグループのレイヤーのみで完結することができます。
- ノードグループの作成にて、[複数チャンネル](デフォルト)を選択すれば、これらの質感すべてがプリンシプルBSDFに接続されます。
- レイヤーリストの目アイコンは、ベースカラーの非表示状態のみ表示されます。
- ベースカラーが非表示でもレイヤー内の他の質感が表示されている場合は、◎アイコンで表示されます。
アクティブレイヤーのみに影響する直接調整レイヤー

アクティブレイヤーのみに影響する調整レイヤーを追加しました。
特定のプロシージャルレイヤーのみを調整レイヤーで加工しやすくなります。
- レイヤーの複製では、直接調整レイヤーは非サポートです。
新規プロシージャルレイヤー・フィルマスク用プロシージャルレイヤー

新規プロシージャルレイヤーでは、プロシージャルそのものの色が影響します。
プロシージャルとカラーランプを併用して、色を作りたい時に便利です。
塗りつぶしのマスク用プロシージャルレイヤーでは、塗りつぶしの色が影響します。
(旧バージョンと同じ挙動)
プロシージャルをマスクとして利用したい時に便利です。
シェーダータイプ切り替え機能

表示するシェーダーを変更するビューアー機能にて、プリンシプル・ディフューズ・放射の3種類からアクティブ状態を選択するようにしました。
- プリンシプル:複数の質感設定が利用できるシェーダー(デフォルト)。
- ディフューズ:光沢のないシンプルなシェーダー。
- 放射:陰影のないシェーダー。テクスチャそのものを確認するのに便利です。
- チャンネルソケットを切り替え:陰影のないシェーダーに変更し、チャンネルソケットを切り替えます。個別の質感を確認するのに便利です。
アルファ関連の改善
アルファに関連する動作にて、不便だった点を改善しました。
[アルファ]ノードグループを使用せずに、[Base Color]のみでもアルファを使った質感作成をしやすくなりました。
- [透過用のマテリアル設定を行う]機能を追加しました。
- アルファブレンドにして、影をアルファクリップにし、裏面の表示を無効化します。
- その他のメニューからアクセスできます。
- レイヤーの表示/非表示にて、アルファを受け継ぐAddノードも表示/非表示するようにしました。
- レイヤーの表示/非表示でアルファが影響されていませんでした。
- ノードグループ作成にて、レイヤー構造より下の背景(ノードグループの入力ソケットのデフォルト値)を、白から黒に変更しました。
- アルファを使ったレイヤーを描画をする際、白背景だと絵の輪郭が白くなってしまうため。
- シェーダータイプ切り替え機能にて、ディフューズでもノードグループのアルファを表示するようにしました
- アルファノードグループは、反映されません。
- [Alpha]のノードグループ作成にて、マテリアル設定の影のモードを、アルファクリップに変更するようにしました。
追加
- [ノードグループの削除]機能を追加しました。
- ノードグループで利用しているレイヤーリストと、ノードグループを削除します。
- (Blendファイル内からの完全な削除はされません)
- [利用していないデータを掃除(画像、ノードグループ)]機能を追加しました。
- Blendファイルからユーザー数が0のデータ(画像とノードグループ)を削除します。
ワールドにスタジオライトを設定する機能

パノラマ画像による簡易的なライティングを設定します。
パノラマ画像はBlenderにデフォルト内蔵されているので、初期設定では下記のフォルダーを開くようにしています。
(C:\Program Files\blender\3.5\datafiles\studiolights\world)
オプション
- 古いワールドのノードを削除
- 事前に古いノードをすべて削除します。
- スタジオライトを背景に表示
- スタジオライト画像を背景に表示したい場合はオンにします。
- デフォルトでは、背景は単色に設定されます。
その他
アドオンのバージョン表記を1桁上げました(今後マイナーアップデートの表記をしやすくするため)。
- アドオンのパネルメニューを、常に表示するようにしました。
- テクスチャペイント以外の用途でも利用できるようになったため。
- "Addons"タブに表示されます。
- アドオン設定で無効化できます。
- [表示レイヤーの結合(ベイク)]にて、[一時的な平面メッシュを使用]オプションは、デフォルトでオフにしました。
- ベイクは、座標が[生成]のプロシージャルテクスチャをベイクしたいことも多いため。
- [ノードグループレイヤーの追加]は、その他のレイヤー追加メニューに移動しました。
バグ修正
- ソロ表示切り替え機能にて、対象レイヤーがクリッピングマスクを利用している場合に、対象レイヤーが見えなくなってしまう問題を修正しました。
- その場合は、クリッピングマスクに利用しているレイヤーも表示状態にするようにしました。
- プロシージャルレイヤーの[レイヤー複製]ができなかった問題を修正しました。