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【Render Task List ver1.3.0】交差線出しオプションを追加 / カメラリストの追加 / メニューの改善 / その他オプションの充実【Blenderアドオン】

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交差線オプションの追加

交差線のレンダリングオプションを追加しました。
ノーマルパスとコンポジットの処理を利用して、交差線をレンダリングします。

線の質は低いですが、freestyleより手軽で高速です。

ノーマルパスをコンポジットにて加工することにより、簡易的なライン出しをします。

仕様

現在のシーンを一時的にリンクコピーして、加工用ノードグループをアドオン内のblendファイルから読み込みます。

このノードを編集することで交差線のレンダリングにも反映されます。最初の読み込み前にアドオン内のblendファイルを編集するか、読み込んだ後にプロジェクト内に残ったノードグループを編集してください。

  • blendファイルの場所
    • Render Task Listアドオンのフォルダ/blendfile/compnode_data.blend/RTL_Cross_Lineノードグループ

ラインの排他

ノードグループのExclusiveソケットに白黒画像を接続すれば、出したくない部分のラインを除外できます。
白が除外となります。

レンダーレイヤーにvcolという名前のソケットが存在する場合は、自動でExclusiveソケットに接続されます。
例えば、マテリアルごとにvcolという名前のAOV出力を用意しておき、頂点カラーを接続するとよいです。頂点カラーを黒で塗りつぶし、線を出したくない部分を白で塗ってください。

レンダーレイヤーにvcolという名前のソケットが存在する場合は、自動でExclusiveソケットに接続されます。例えば、マテリアルごとにvcolという名前のAOV出力を用意しておき、頂点カラーを接続するとよいです。頂点カラーを黒で塗りつぶし、線を出したくない部分を白で塗ってください。

デフォルト設定の変更

アドオン設定にて、排他に利用するパス名・ノードグループ名・参照するblendファイルのパスは変更できます。

交差線シーンをセットアップ

「交差線シーンをセットアップ」オペレーターが追加されました。
レンダリングはせずに交差線用のシーンのみを作成します。

メニュー表示の改善

オプションが多くなってきたため、メニュー分類を改めて変更しました。
リスト表示を折りたたみできるようにしました。リストが折りたたまれるとアクティブアイテムの名前だけ表示されます。

  • 基本設定
    • レンダリングの基本設定はここにまとめました
  • カラーマネージメント
    • カラーマネージメントに関してのオプションはここにまとめました
  • 特殊設定
    • 一括処理やアドオン固有のオプションはここにまとめました
  • カメラ
    • オブジェクトのカメラリストを新規追加しました

カメラリストを追加

シーン内のカメラを切り替え・選択などがしやすいリストを追加しました。

特殊な設定は「特殊なパス」オプションにまとめました

擬似的なノーマルマップや、簡易的なオブジェクトIDなど、Workbenchを利用した簡易表示のレンダー素材を出力します(そのためテクスチャなどの透過に対応していません)。
以前のマテリアルオーバーライドの機能は、マテリアルオーバーライド内の強制割り当てオプションに移動しました。

  • マテリアルオーバーライド
    • 後述
  • オブジェクトのビューポートカラー
    • オブジェクトのビューポートカラーをレンダリングします
  • オブジェクトID
    • ランダムカラーを利用してオブジェクトIDのような素材をレンダリングします
  • 頂点カラー
    • 頂点カラーのみをレンダリングします
  • テクスチャ
    • テクスチャのカラーのみをレンダリングします
  • Matcap
    • Matcapをレンダリングします
    • 利用するMatcapのファイル名を指定できます
  • ノーマルマップ
    • Matcapのノーマルマップを利用して、ノーマルマップのような素材をレンダリングします
    • 以前の擬似的なノーマルマップオプションはここに移動しました
  • 交差線
    • 前述

アイテムクイック追加オペレーターを追加しました

特殊なパスをレンダリングするリストアイテムを作成します。
すぐさま特定の要素をレンダリングしたい時に便利です。

  • マテリアルオーバーライド
  • オブジェクトID
  • ノーマルマップ
  • 交差線

マテリアルオーバーライドの機能強化

  • Cycles
    • Cyclesレンダーのオプションであるマテリアルオーバーライドを利用します
    • レンダーエンジンはCyclesレンダーとなります
  • 強制割り当て
    • 既存のマテリアルオーバーライドの機能は、強制割り当てオプションに移動しました
  • ビューポートカラー
    • マテリアルオーバーライドではなくマテリアルのビューポートカラーをレンダリングします

レンダリング後に未使用データを全てパージする

強制割り当てのマテリアルオーバーライドオプションでは、内部処理の中でシーンをフルコピーしますが、削除時に未使用データが残るため、これを回避します。
強制割り当てのマテリアルオーバーライドが有効な場合に機能します。
これはシーンオプションであり、全てのレンダリング終了後に処理されます。

レンダー画像保存の仕様変更

今までbpy.ops.render.render()の保存オプションを利用していましたが、
bpy.data.images['Render Result'].save_render() を利用して保存するように変更しました。

  • これにより、コンポジットでのアルファなし保存が黒背景になり、黒い線画などをうまく保存できない問題を修正しました

レンダー画像の自動保存

  • 以前は必ず画像保存するようになっていましたが、オプションで無効化できるようにしました

その他

その他のオプションの追加

  • カラーマネージメントの露出
  • カラーマネージメントのガンマ
  • レンダーレイヤーノードをアイテムと同じに設定するオプション
    • レンダーレイヤーノードのシーンとビューレイヤーを、各アイテムのシーンとビューレイヤー設定に変更します
    • シーンやビューレイヤーを個別指定した際に、コンポジターエディターの処理が反映されない問題を解決します
    • 「すべてのレンダーレイヤーノード」が変更されるため、複数のレンダーレイヤーノードを合成したい場合は適していません

その他

  • アイテムのレンダーが無効の場合に通常のレンダリングが実行されない問題を修正しました

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