
ブラシの一括読み込みやコンパクトにしたブラシ詳細設定メニューを追加しました。ブラシテクスチャも追加され、すぐにペイントを始めることができます。
他にも正しい色を取得するスポイトツールなど、ペイントに必要な関連機能を強化しました。
Tx Layerはレイヤーだけでなくテクスチャペイント全体のワークフローを改善します。
ブラシ関連の機能強化
ブラシテクスチャを追加

すぐさまテクスチャペイントを行えるように、ブラシテクスチャを追加しました。
アドオンフォルダのbrush内に入っています。
ブラシテクスチャは自分が自作したものです。
再配布不可・商用利用可能です。

下記リンクにて、ブラシ単体も公開しています。
[FREE] Brush texture set [for Tx Layer Blender Addon]
ブラシ詳細設定メニュー

ブラシの詳細設定メニューを追加しました。
よく使う項目だけをまとめて、アクセスしやすくしました。
ブラシ設定の使い方
ブラシ用テクスチャを使用している時のブラシ設定は、下記のように使います。
- [ストローク方法]
- 基本的に[ビュー平面]
- バンプマップを使うときは、[アンカー]を利用します。
- [レーキ]
- 基本的に有効にします。
- テクスチャがブラシに沿った回転をします。
- [ランダム]
- 点々のような散布するテクスチャのときは、ランダムを有効にします。
- あえて[ランダム]は使わないことでまた違ったストロークのブラシにもなります。
- [スペース]
- 基本的に10%です。
- 1%だとブラシ描画が重くなるので低くても2,3%程度にします。
- ブラシの間隔が開きすぎている時は低くします。
- 濃いブラシテクスチャだと、ディティールが潰れないようにあえて20%などにすることもあります。
- [減衰] (右側のカーブ)
- テクスチャ感を出したいなら基本的に [一定 ( 冂 アイコン) ] にします。
- 柔らかくしたいなら[スムーズ]にします。
- ソフトブラシにしたいときは、[リニア]の左点を10%以下に弱くします。
- [補正] (ストロークの安定化)
- きれいにな線を書きたいときは必要です。
- そうでない時は、描画が遅れるので基本的に不要です。
ブラシテクスチャを一括読み込み
ブラシテクスチャを一括読み込みする機能を追加しました。
画像を1つ1つテクスチャとして読み込む手間を省きます。
指定のフォルダー内の画像を、ブラシとして読み込みます。
デフォルトでは、アドオン内臓のテクスチャフォルダを読み込みます。
- ユーザーがないブラシを事前に除去するオプション
- フェイクユーザーオプション
[正しいディフューズ色を取得する]スポイト機能を追加
ライティングを除いた最終結果の色を採取します。
Blender内臓のスポイトツールでは、編集中の1つの画像の色かライティングを含む最終結果しか取得することができません。
このアドオンのスポイトツールでは、レイヤーが合成された最終結果を、ライティングの陰影なしで取得することができます。
一時的にディフューズ表示に切り替えることで正確な色を取得します。
- 画像テクスチャペイントモード > Alt + C
新規レイヤー構造作成時の[新規レイヤー]のバグ修正

- ver0.5.4から、[新規レイヤー]で最初のレイヤーを作成した場合、エラーが出力されて使用できない問題を修正しました。
- これをシェーディング表示切り替えに対応しました。
- これをチャンネル表示切り替えに対応しました。
名前を、[直下のノードツリーにレイヤーを作成(レガシー)]に変更しました。
旧バージョンからの機能なので、現在は非推奨です。
[ノードグループとレイヤーを作成]を利用することを推奨します。
ベイクの改善
- シェーダー表示が放射・ディフューズの場合は、一時的にプリンシプルBSDFに戻すようにしました。
- (放射表示はあくまで一時的な表示状態であるため)
- [ディフューズ]タイプをベイクする場合は、ディフューズBSDFに切り替えるオプションを追加しました。
- (プリンシプルBSDFでSSSを使用している場合は、色が変わるため)
- ベイクでの解像度設定を、レイヤー設定の解像度設定とは別にしました。
その他
- [ノードグループとレイヤーを作成]にて、最初の作成時はポップアップメニューを表示しないようにしました。
- 基本的には[複数チャンネル]設定で事足りるため。
- ブラシカラーサークルの右下にて、現在の色を白にする[ ○ ]ボタンを追加しました。
- 塗りつぶしレイヤーの白黒マスクを描く時に便利です。