ノードグループレイヤーの大幅な改善を行い、エッジを抽出できるエッジジェネレーターを追加しました。
その他にも細かな改善・廃止・バグ修正を行いました。
今回のバージョンから、今後のアップデートはgumroadでも有償公開とします。
エッジジェネレーター・グラデーションノイズなどを追加
内臓のノードグループをいくつか追加しました。
ノード構築の必要がある一部の表現をこのノードグループで行なえます。
その他の追加レイヤーのメニューからアクセスできます。
エッジジェネレーター
エッジジェネレーターは、エッジ抽出を手軽に行えます。
ベベルノードを利用して、エッジ抽出を行います。
- [Use AO]により、AO部分をマスクできます。
- [Only AO]により、エッジではなくAOのみを使用することができます。
- ノイズマスクをオン(1.0)にすることで、傷んだエッジを表現できます。
- 画像マスクをオンにすることで、ノイズマスクの代わりに別のレイヤーの画像をマスクとして利用できます。
Cycles Renderでのみ動作します。
グラデーションノイズ
グラデーションノイズは、名前の通りノイズのあるグラデーションを作成します。
- ノイズマスクをオン(1.0)にすることで、傷んだエッジを表現できます。
- 画像マスクをオンにすることで、ノイズマスクの代わりに別のレイヤーの画像をマスクとして利用できます。
凸部分(Pointiness)
ジオメトリーノードの凸部分を取得します。
スカルプトモデルのような高解像度メッシュにて、カラーランプで絞りつつ利用すると便利です。
- このノードグループには入力値はありません。
- Cycles Renderでのみ動作します。
ノードグループの改善
内部ノードグループのリスト表示
[ノードグループレイヤーを追加]機能にて、他のノードグループから選んで追加するようにしました。
- "__New Node Group__"を選択すると、新規ノードグループが追加されます。
- 他のノードグループ名を選択すると、blendファイル内にあるそのノードグループを追加します。
外部ノードグループのリスト表示
assets/node_groups内の.blendファイルを、その他の追加メニュー表示時に表示するようにしました。
このフォルダー内に他のblendファイルを追加すれば、それも表示されます。
エッジジェネレーターとグラデーションノイズは、このフォルダーに追加されています。
- blendファイル内の、blendファイル名と同名のノードグループを読み込みます。
メニュー表示の改善
[ノードグループレイヤー]にて、レイヤー設定メニューに入力値の表示を追加しました。
メニューからノードグループを調整しやすくなります。
仕様
- 入力ソケットに"Vector"がある場合、マッピングノード・テクスチャ座標ノードを追加して接続します。
- 入力ソケットに"Use "から始まり、[値非表示]設定のものがある場合、それが0.0ならそれ以下の入力ソケットを暗く表示します。
- 入力ソケットに"Image Input"がある場合、他レイヤーの画像をリンクするボタンが追加されます。
[指定の入力ソケットを別のレイヤーとリンクする]機能
[指定の入力ソケットを別のレイヤーとリンクする]機能を追加しました。
ノードグループ内の指定の入力ソケットと別レイヤーのマスクをリンク接続します。
ノードグループで別のレイヤーのマスクを利用することができます。
追加
マスク切り替え
[マスク切り替え]機能を追加しました。
リンク接続を切り替えることで、レイヤーのテクスチャノードをマスク(またはカラー)として利用します。
- [塗りつぶしのマスク用]のプロシージャルレイヤーを[通常]のプロシージャルレイヤーに切り替えたり、[塗りつぶし]レイヤーを[通常]のレイヤーに切り替えたりすることができます。
- [ノードグループ]レイヤーをマスクとして利用する際にも便利です。
改善
- [プロシージャルレイヤー]・[調整レイヤー]の追加メニューの表示を横並びにしました。
- アイコンを追加しました。
- [レイヤーの複製]機能にて、ノードグループレイヤー・直接調整レイヤーの複製をサポートしました。
- ノードグループレイヤーの場合、ノードグループ自体は複製されず使い回されます。
- [プロシージャルレイヤー]の詳細設定メニューの[マッピング]ノードのメニュー表示を、デフォルトでは最小化するようにしました。
- テクスチャ座標の[オブジェクト]を表示するようにしました。
エンプティオブジェクトと併用して、好きな位置/角度でマッピングを付けることができます。
- テクスチャ座標の[オブジェクト]を表示するようにしました。
- レイヤーのノード構造にて、編集する必要性の低いノードは、デフォルトでは最小表示にするようにしました。
- ベイク設定にて、デフォルトのサンプル数を32にしました。
塗りつぶしレイヤー・通常レイヤーにもマッピングノードを追加
[塗りつぶしレイヤー]・[通常レイヤー]の作成にて、マッピングノード・テクスチャ座標ノードを追加するようにしました。
タイリングテクスチャを利用する時に便利です。
変更
- [その他]の設定メニュー > [新規レイヤー設定]は、その他のメニュー内に移動しました。
- 頻繁に利用する項目ではないため。また、メニュー全体の表示を常時表示する要素を減らして、メニュー表示が圧迫されないようにするため。
- [その他のメニュー]にて、並び順を変更しました。
- オプション・雑多なオペレーター・画像関連のオペレーター・旧Mixノード修正機能の順番です。
- 一部オプションの英語の名称を短くなるように変更しました。
- old : Automatically change the image editor view every time you toggle layer selection
- new : Automatic change of Image Editor when selecting layers
廃止
- 基本のシェーダーノード構造にて、[透過]ノードと[ミックス]ノードを廃止しました。
- 透過はプリンシプルBSDFノードのみで完結できます。
- [その他]の設定メニュー > マテリアルの基本的な質感設定の表示を廃止しました。
- 現在はレイヤー側で複数の質感を管理できます。
- [その他のメニュー] > [画像アイコンを更新]機能は削除しました。
- 必要性が低いため。
- レイヤーリストメニュー内のノードグループレイヤーのアイコンにて、そのノードグループの表示に転移するボタンを廃止しました。
- レイヤーで作られていない他のノードグループの利用が増えたので、誤クリックによる意図しない転移を防ぐため。
バグ修正
ソロ表示切り替え
- 同名のレイヤーがある場合、ソロモード解除時の不透明度の復元がうまくできない問題を修正しました。
- Cyclesレンダーの場合、背景が透過して見えづらくなる問題を修正しました。
- 対象ノードグループのアルファ入力を1.0に切り替えるようにしました。
- ソロ表示中に、別のレイヤーにソロ切り替えした時、そのレイヤーが表示されないバグを修正しました。
クリッピングマスク
- 同名のレイヤーがある場合に意図したレイヤーに設定されない問題を修正しました。
- メニュー表示について、ルートノードツリーのレイヤーだと、クリッピングマスクに利用されているレイヤーの名前が表示されない問題を修正しました。
- [ノードグループレイヤー]をサポートしました。
- ノードグループは、[マスクと色のリンクを切り替え]機能を利用してマスクにしてから利用してください。
その他
- [不透明度]にて、0.0~1.0以上の値を持つノードがレイヤーの画像ノードにあると、不透明度の表示がおかしくなる問題を修正しました。
- 不透明度ノード(乗算ノード)の、範囲制限設定を有効にしました。