忘却まとめ

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【Tx Layerアドオン ver0.5.6】ノードグループレイヤーの改善・エッジジェネレーターの追加【Blenderアドオン】

Blenderアドオン

更新日:

ノードグループレイヤーの大幅な改善を行い、エッジを抽出できるエッジジェネレーターを追加しました。
その他にも細かな改善・廃止・バグ修正を行いました。

今回のバージョンから、今後のアップデートはgumroadでも有償公開とします

エッジジェネレーター・グラデーションノイズなどを追加

内臓のノードグループをいくつか追加しました。
ノード構築の必要がある一部の表現をこのノードグループで行なえます。

その他の追加レイヤーのメニューからアクセスできます。

エッジジェネレーター

エッジジェネレーターは、エッジ抽出を手軽に行えます。
ベベルノードを利用して、エッジ抽出を行います。

  • [Use AO]により、AO部分をマスクできます。
  • [Only AO]により、エッジではなくAOのみを使用することができます。
  • ノイズマスクをオン(1.0)にすることで、傷んだエッジを表現できます。
  • 画像マスクをオンにすることで、ノイズマスクの代わりに別のレイヤーの画像をマスクとして利用できます。

Cycles Renderでのみ動作します。

グラデーションノイズ

グラデーションノイズは、名前の通りノイズのあるグラデーションを作成します。

  • ノイズマスクをオン(1.0)にすることで、傷んだエッジを表現できます。
  • 画像マスクをオンにすることで、ノイズマスクの代わりに別のレイヤーの画像をマスクとして利用できます。

凸部分(Pointiness)

ジオメトリーノードの凸部分を取得します。
スカルプトモデルのような高解像度メッシュにて、カラーランプで絞りつつ利用すると便利です。

  • このノードグループには入力値はありません。
  • Cycles Renderでのみ動作します。

ノードグループの改善

内部ノードグループのリスト表示

[ノードグループレイヤーを追加]機能にて、他のノードグループから選んで追加するようにしました。

  • "__New Node Group__"を選択すると、新規ノードグループが追加されます。
  • 他のノードグループ名を選択すると、blendファイル内にあるそのノードグループを追加します。

外部ノードグループのリスト表示

assets/node_groups内の.blendファイルを、その他の追加メニュー表示時に表示するようにしました。
このフォルダー内に他のblendファイルを追加すれば、それも表示されます。

エッジジェネレーターとグラデーションノイズは、このフォルダーに追加されています。

  • blendファイル内の、blendファイル名と同名のノードグループを読み込みます。

メニュー表示の改善

[ノードグループレイヤー]にて、レイヤー設定メニューに入力値の表示を追加しました。
メニューからノードグループを調整しやすくなります。

仕様

  • 入力ソケットに"Vector"がある場合、マッピングノード・テクスチャ座標ノードを追加して接続します。
  • 入力ソケットに"Use "から始まり、[値非表示]設定のものがある場合、それが0.0ならそれ以下の入力ソケットを暗く表示します。
  • 入力ソケットに"Image Input"がある場合、他レイヤーの画像をリンクするボタンが追加されます。

[指定の入力ソケットを別のレイヤーとリンクする]機能

[指定の入力ソケットを別のレイヤーとリンクする]機能を追加しました。
ノードグループ内の指定の入力ソケットと別レイヤーのマスクをリンク接続します。

ノードグループで別のレイヤーのマスクを利用することができます。

追加

マスク切り替え

[マスク切り替え]機能を追加しました。

リンク接続を切り替えることで、レイヤーのテクスチャノードをマスク(またはカラー)として利用します。

  • [塗りつぶしのマスク用]のプロシージャルレイヤーを[通常]のプロシージャルレイヤーに切り替えたり、[塗りつぶし]レイヤーを[通常]のレイヤーに切り替えたりすることができます。
  • [ノードグループ]レイヤーをマスクとして利用する際にも便利です。

改善

  • [プロシージャルレイヤー]・[調整レイヤー]の追加メニューの表示を横並びにしました。
    • アイコンを追加しました。
  • [レイヤーの複製]機能にて、ノードグループレイヤー・直接調整レイヤーの複製をサポートしました。
    • ノードグループレイヤーの場合、ノードグループ自体は複製されず使い回されます。
  • [プロシージャルレイヤー]の詳細設定メニューの[マッピング]ノードのメニュー表示を、デフォルトでは最小化するようにしました。
    • テクスチャ座標の[オブジェクト]を表示するようにしました。
      エンプティオブジェクトと併用して、好きな位置/角度でマッピングを付けることができます。
  • レイヤーのノード構造にて、編集する必要性の低いノードは、デフォルトでは最小表示にするようにしました。
  • ベイク設定にて、デフォルトのサンプル数を32にしました。

塗りつぶしレイヤー・通常レイヤーにもマッピングノードを追加

[塗りつぶしレイヤー]・[通常レイヤー]の作成にて、マッピングノード・テクスチャ座標ノードを追加するようにしました。

タイリングテクスチャを利用する時に便利です。

変更

  • [その他]の設定メニュー > [新規レイヤー設定]は、その他のメニュー内に移動しました。
    • 頻繁に利用する項目ではないため。また、メニュー全体の表示を常時表示する要素を減らして、メニュー表示が圧迫されないようにするため。
  • [その他のメニュー]にて、並び順を変更しました。
    • オプション・雑多なオペレーター・画像関連のオペレーター・旧Mixノード修正機能の順番です。
  • 一部オプションの英語の名称を短くなるように変更しました。
    • old : Automatically change the image editor view every time you toggle layer selection
    • new : Automatic change of Image Editor when selecting layers

廃止

  • 基本のシェーダーノード構造にて、[透過]ノードと[ミックス]ノードを廃止しました。
    • 透過はプリンシプルBSDFノードのみで完結できます。
  • [その他]の設定メニュー > マテリアルの基本的な質感設定の表示を廃止しました。
    • 現在はレイヤー側で複数の質感を管理できます。
  • [その他のメニュー] > [画像アイコンを更新]機能は削除しました。
    • 必要性が低いため。
  • レイヤーリストメニュー内のノードグループレイヤーのアイコンにて、そのノードグループの表示に転移するボタンを廃止しました。
    • レイヤーで作られていない他のノードグループの利用が増えたので、誤クリックによる意図しない転移を防ぐため。

バグ修正

ソロ表示切り替え

  • 同名のレイヤーがある場合、ソロモード解除時の不透明度の復元がうまくできない問題を修正しました。
  • Cyclesレンダーの場合、背景が透過して見えづらくなる問題を修正しました。
    • 対象ノードグループのアルファ入力を1.0に切り替えるようにしました。
  • ソロ表示中に、別のレイヤーにソロ切り替えした時、そのレイヤーが表示されないバグを修正しました。

クリッピングマスク

  • 同名のレイヤーがある場合に意図したレイヤーに設定されない問題を修正しました。
  • メニュー表示について、ルートノードツリーのレイヤーだと、クリッピングマスクに利用されているレイヤーの名前が表示されない問題を修正しました。
  • [ノードグループレイヤー]をサポートしました。
    • ノードグループは、[マスクと色のリンクを切り替え]機能を利用してマスクにしてから利用してください。

その他

  • [不透明度]にて、0.0~1.0以上の値を持つノードがレイヤーの画像ノードにあると、不透明度の表示がおかしくなる問題を修正しました。
    • 不透明度ノード(乗算ノード)の、範囲制限設定を有効にしました。

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