忘却まとめ

Blenderの中級者・上級者向けの踏み込んだ情報や、アドオン・3DCGに関する情報を記事にします

Blenderで「普通の操作」ができるキー設定を登録するアドオン【Keymap Set】

Blenderアドオン

更新日:

  簡単削除やテンキー不要、マウスドラッグでボックス選択などで、 Blenderの特殊な操作を改善できるアドオンです。

ダウンロード

Lite $0 - gumroad

※ ギズモ (Q,W,E,R)と、Altでの視点操作(Alt + Left/Middle Mouse) のみ

Pro - gumroad

※ 完全版

詳細な説明シート - Googleドライブ

追加されるキーマップ

設定ごとにまるごと有効化・無効化することができます。

なにかと競合する場合はそれぞれ無効化してください。

機能キーマップ
選択
ボックス選択マウスドラッグ
リンク選択ダブルクリック
円・投げ縄選択C・X長押し
全選択A + Ctrl/Cmd
ビュー
ビュー操作LMB + Alt/Cmd
視点切り替え1,2,3,4,5
選択にフォーカスZ
スペシャル
トランスフォーム(移動・回転)A,D
スカルプト(ブラシ選択)Q,W,E,R,D,F,X
モード変更Tab
ギズモ切り替えQ,W,E,R
その他
削除BACKSPACE
プロポーショナル編集B
E
インポート・エクスポート・アペンドE・R・F
非表示W
ドラッグで移動MMB
その他諸々

その他機能

  • メッセージなし削除
  • メッシュ選択モードによる自動削除
  • 画像ノードをダブルクリックで、画像エディターに画像を表示
  • 頂点をロックして編集から保護
  • 再生(オーバーレイを自動非表示)

対応バージョン

  • Blender2.8
  • Blender2.79 (アドオンver1.2まで)

キー設定

左手からの押しやすさを考慮したキー配置になっています。
作者自身がBlenderを4年以上使用した中で出た細かな不満点を解消しています。自分が環境を移行しても問題ないようにキー設定をアドオンとしてまとめました。

  • 左手で操作できる
  • テンキーが不要
  • トランスフォームのキーが整列している

注意

Blenderの構造として、1つのキー設定をしようとしても全てのエディタータイプ・モードごとにキー割り当て・キー変更する必要があります。
そのため、カバーしきれていない登録漏れや既存のキーとの衝突があります。

ギズモ(マニピュレーター)切り替え(Q,W,E,R)

一般的なギズモ切り替えを可能にします。

選択Q
移動W
回転E
スケールR
押し出しE + Ctrl
  • 3Dビュー・UVエディターで可能
  • デフォルトではオフに設定している

競合

  • 押し出し(E) → E + Ctrl
  • Quick Favorites(Q)は代替キー未対応
  • このアドオンの「辺」キーマップ設定の、シームを付ける(Ctrl + E)が競合している

選択

ボックス選択(マウスドラッグ)

ボックス選択マウスドラッグ
ボックス追加選択マウスドラッグ + shift
  • すべてのウィンドウタイプに対応
  • 選択解除はこのアドオンでは設定できないので未実装
  • Blender2.8では無効化

リンク選択(ダブルクリック)

メッシュがつながっているものをすべて選択を、ダブルクリックから行える。

リンク選択(メッシュ/カーブ/UVピース)ダブルクリック
リンク選択(追加)ダブルクリック + shift
子を選択(アーマチュア編集モード)ダブルクリック
クリックした選択物にジャンプ(ドープシート)ダブルクリック
画像ノードの画像を画像エディターに表示
(ノードエディター)
ダブルクリック

円・投げ縄選択(C・X長押し)

投げ縄選択X + 長押し
円選択 C + 長押し

競合点

  • 3Dビュージェスチャーサークル内に、手動で[C + LMB(離す)]を登録することで、Cキーを押している間だけ円選択状態にすることができる

全選択(Ctrl/Cmd + A)

一般的な操作で全選択をすることができる。

全選択A + Cmd
全選択(Win用)A + Ctrl
スキンリサイズA + Ctrl + Alt + Shift

競合点

  • 適用(Ctrl + A)の代替は未実装

ビュー

視点の操作(1,2,3,4,5)

1,2,3,4,5で操作する。テンキーを必要とせず、左手で押しやすい。

前,右,上1,2,3
後,左,下1,2,3+ctrl
カメラ4
平行投影4+Shift
「カメラをビューにロック」の切り替え4+ctrl
現在の視点にカメラを合わせる4+ctrl+alt
アクティブオブジェクトをカメラにする4+shift+ctrl
現在の視点にカメラを合わせる4+alt+ctrl
レンダリング5
サブディビジョンレベル設定1/3 + Cmd
サブディビジョンレベル設定(Win用)1/3 + Alt
ツールシェルフ1 + Shift
プロパティシェルフ3 + Shift
カーソルを選択物に2 + Shift
カーソルをマウス位置に2 + Shift (ダブルクリック)
  • ※ Blenderには「テンキーを模倣」という機能が用意されているが、これだと単純に数字キー全てを置き換えるだけなので左手だけではアクセスしづらいため独自に用意

競合点

  • レイヤー表示切り替え関連のキーマップを手動で無効にする必要がある
  • メッシュ選択切り替えの代替は未実装

メッシュ選択切り替えは、パイメニューの利用を推奨。
w_pieアドオンでのパイメニューのマウスによる切り替えの使用を推奨。

選択を表示(Z)

選択物にフォーカスする。選択物がない場合は全体にフォーカスする。

選択を表示Z

その他

削除(BACKSPACE)

削除・除去・結合を全てBACKSPACEにまとめた。
削除警告メッセージを表示せず削除することができる。
メッシュ編集モードでは、メッシュ選択モードと同じ要素を削除することができる。

オブジェクトを「メッセージを表示せず」削除BACKSPACE
メッシュ選択モードと同じ要素を自動溶解BACKSPACE + alt
頂点を中心に結合BACKSPACE + shfit
  • ドープシート・グラフエディターのキー削除にも対応

プロポーショナル編集(B)

Mayaと同じ配置で操作できる。

プロポーショナル編集B

非表示(W)

左手で押しやすい位置に設定。
頂点のみ非表示にすることで、頂点をロックし、プロポーショナル編集などの影響を受けないようにすることができます。

[全て表示]のオブジェクトモードでは、 選択物がない場合は選択することができます。

非表示W + Ctrl
選択物以外を非表示W + Shift
頂点のみ非表示(頂点をロック)W + Ctrl + Shift
すべて表示W + Alt

インポート・エクスポート・アペンド(E・R・F)

インポート (FBX) R + Shift + Ctrl + Alt/Cmd , I + Cmd/Alt + Ctrl
エクスポート (FBX)E + Shift + Ctrl + Alt/Cmd
アペンドF + Shift + Ctrl + Alt/Cmd

モード変更(Tab)

編集モードのTab切り替えに合わせるように、モード変更はTabで切り替えられるようにします。

スカルプトTab + Shift
ポーズTab + Shift
テクスチャペイントTab + Ctrl + Shift
ウェイトペイントTab + Ctrl

競合点

  • Ctrl + Tab は、Object Non-modal から オブジェクトモードメニューを無効化する必要あり
    • view3d.object_mode_pie_or_toggle
  • Tab + shift のスナップの代替キーは未実装
    • トランスフォーム中にctrlで十分なので
  • Tab + ctrl のメッシュ選択モードの代替キーは未実装
    • w_pieアドオンの右クリックパイメニューの利用を推奨

ビューコントロール

ビューを回転cmd + 左クリック
ビューを移動cmd + 右クリック/中クリック
ビューをズームcmd + ctrl 右クリック/中クリック
選択部分を表示(すべてのウィンドウに対応)Z
すべて表示Z + shift
レンダリングするもののみ表示Z + shift + alt
  • Zのワイヤーフレーム表示の代替キーは未実装
    • w_pieアドオンの右クリック + shift + alt のシェーディングパイメニューの利用を推奨

辺(E)

シーム E + Ctrl
シームをクリア E + Ctrl + Alt/Cmd
ベベルウェイト (1.0に設定) E + Cmd
ベベルウェイトをクリア E + Cmd + Shift
クリース (1.0に設定) E + Shift
クリースをクリア E + Shift + Alt

スペシャル

トランスフォーム(A,S,D)

トランスフォームのキーをA・S・Dに集中させ、XYZキーの近くするための設定。
G・S・Rの押しにくい問題を解決する

  • すべてのウィンドウタイプに設定
  • 下記の通り、完全に互換できていないので、完全にするには手動調整する必要がある
移動A
回転D
アノテーション関連R + 各種

競合点

  • 全選択がAで競合するので、[全選択(A + Cmd/Ctrl)]オプションと共に使用すること
  • アノテーションがDキーで競合するので、Rキーで代替できるように設定
    • 回転(Rキー)を全て無効化する必要がある
    • アノテーションで、Dキーでの誤操作がある場合はDキーを無効化する
  • Transform Modal Map内は、手動で設定する必要がある
    • Y軸(Y軸指定)をCキーに
    • Y plane(Y軸制限) をC + Shift に
    • 回転モーダルをDにしてDキーダブルクリックで回転モーダルができるように

スカルプト

シンメトリー XX
スタンダードQ
クリースW
クレイストリップE
フラッテンR
スクレイプR + Ctrl
スネークホークD
マスクF
マスク塗りつぶしA + Ctrl/Cmd
マスク解除D + Shift/Cmd

その他

ナイフZ + Shift
選択物をオブジェクトに分離
(オブジェクト結合と対なすように)
J + ctrl
最初のフレームに移動リターン(エンター)
再生(オーバーレイを自動非表示)スペース
検索メニュースペース + shift + alt
スクロールダウン・アップ
(2Dビューにて。ブラウザのような操作感)
スペース/スペース + Alt
設定ウィンドウを表示, + Ctrl
翻訳を切り替え. + Shift + Ctrl/Cmd
AutoMirror 4 + Alt/Cmd
MirrorMirror_x4 + Alt + Shift/Cmd + Ctrl
キーフレームの切り取りX + Ctrl/Cmd

ライト版

ギズモと視点変更のみのフリー版はこちら。


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