頂点カラーをサポートし、UV展開していないスカルプトモデルをレイヤー構造でペイントできるようになりました。
ベイク機能を改修して独立のメニューにし、全体のメニュー項目もパネルメニューに分割しました。
その他細かな追加・変更を行っています。
マスクレイヤーの追加
マスクレイヤーの追加機能を実装しました。
マスク用塗りつぶしレイヤーを追加し、選択レイヤーにマスクを設定します。
マスク用レイヤーは、ピンク色の塗りつぶしレイヤーで、各チャンネルが非表示になっています。
複数選択している場合は、選択物に対して一括でマスク設定がされます。
今までもクリッピングマスクから同じことはできましたが、手順を簡略化することでよりマスクの設定がしやすくなりました。
レイヤーの結合機能などをベイクメニューとして改修
レイヤーの結合機能やラスタライズ機能を、1つのメニューとして独立しました。
ベイク結果をレイヤーとして追加するか、画像ファイルとして外部に書き出すかが選べるようになりました。
- [表示レイヤーの結合(ベイク)]機能は、ベイク機能の[全て結合]オプションに変わりました。
- [アクティブレイヤーをラスタライズ(ベイク)]機能は、ベイク機能の[アクティブのみ]オプションに変わりました。
- ライティングやメッシュ形状などに関するベイクタイプは、「照明」に変わりました。
生データの一括書き出し機能を追加
通常レイヤー・塗りつぶしレイヤーに使用している画像の生データを書き出します。
ベイクの[生データ]オプションから利用できます。
生データには、ブレンドモード・不透明度・マスク・調整レイヤー・シェーディングなどが反映されていません。
レイヤーのマスクそのものや通常レイヤーを書き出したい場合は、こちらを利用してください。
このオプションではベイクしないので、すぐさま書き出しが行なえます。
レイヤー一括書き出し機能を追加(実験的)
レイヤーを1つ1つ書き出しする機能を追加しました。
ベイクの[一括]オプションから利用できます。
全てのレイヤーを1つずつベイクし、画像として書き出します。
複数選択している場合は、選択アイテムだけを書き出します。
レイヤー数が多いと時間がかかかるので、低解像度で試してみてください。
- 下記の情報は影響します。
- 不透明度
- クリッピングマスクの状態
- ソロ表示状態
- シェーディング切り替え状態
- 下記は無視されます。
- 対象のチャンネルが非表示のレイヤー
注意点
元レイヤーのようなアルファを出力できません。
元レイヤーと似ていますが、アルファが薄くなります。
正しい出力ができないので、あくまでも実験的な機能です。
バグ修正
- [アクティブレイヤーをラスタライズ(ベイク)]機能にて、透過のあるレイヤーが黒背景になる問題を修正しました。
- 機能で使用しているソロモード機能が原因でした。
- [アクティブレイヤーをラスタライズ(ベイク)]機能にて、元レイヤーの各チャンネルのブレンドモード・ミュート状態を引き継げるようにしました。
- 今まではカラーチャンネルの不透明度・ブレンドモードしか引き継げない問題がありました。
頂点カラーレイヤーを追加
頂点カラーレイヤーをサポートしました。
頂点カラーを使ったレイヤーを追加します。
UV展開しなくても描くことができ、簡易的な用途に便利です。
頂点ペイントモードや、スカルプトモードの[ペイント]ブラシにより描くことができます。
これに伴い、ブラシ関連の機能をスカルプトモード・頂点ペイントモードに対応しました。
使い方
デフォルトでは、頂点カラーは塗りつぶしレイヤーのマスクとして利用されます。
そのため頂点カラーは白黒で描画してください。
もしカラーとして利用したい場合は、レイヤーオプション > [マスク切り替え]機能を実行してください。
- その他のレイヤー追加メニュー > [頂点カラーレイヤーを追加]により、レイヤーを作成します。
- 追加されたレイヤーの塗りつぶしカラーを、好きな色に変更します。
- スカルプトモードに切り替えます。
- [カラーフィルター]ブラシで、一旦[黒]で塗りつぶします。
- 頂点カラーのデフォルト背景色は白のため、全て黒にしてレイヤーの塗りつぶしカラーが見えないようにします。
- これが手間であれば、[反転]調整レイヤーを付けるのもありです。
- [ペイント]ブラシに切り替え、ブラシ色を[白]にして描画します。
その他仕様
頂点カラーレイヤーの操作時には、同じマテリアルを持つ他選択オブジェクトにも同様の処理が行われます。
(追加・削除・ロック時・アクティブレイヤー切り替え時など)
これにより、レイヤーの状態が他選択オブジェクトとずれないようにします。
[同名頂点カラーを他選択物にも作成]機能
[同名頂点カラーを他選択物にも作成]機能では、他の選択オブジェクトにアクティブオブジェクトの持つ頂点カラーと同名のデータを作成します。
頂点カラーを使ったレイヤー構造を別々のオブジェクトと共有するためには、同名の頂点カラーデータがある必要があります。
他選択オブジェクトに同名頂点カラーデータがなかった場合は、この機能を使用してください。
その他のメニューからアクセスできます。
メニューを復数のパネルメニューに分割
メニュー項目が増えて複雑化してきたので、復数のパネルメニュー表示に分割しました。
アドオン設定の「単一のパネル表示にする」オプションで、過去バージョンの表示に戻せます。
パネルカテゴリ名を、[Addons]から[Tx Layer]に変更しました。
- 最初のマテリアル作成が不要になりました。
- 最初のレイヤー作成時にマテリアルがない場合、自動で新規マテリアルを作成します。
- ブラシメニューを、スカルプトモード・頂点ペイントモードのブラシの表示に対応しました。
- チャンネルのメニューを、レイヤーオプションのくくりから別の項目に分離しました。
- メニュー右上に画像保存アイコンを追加しました。
- 画像が保存されていない場合はここが明るく表示されます。
- レイヤー保存が必要の状態かどうかをここで確認しやすくなります。
その他変更
- ノーマルチャンネルのオーバーライドは、デフォルトで0.0から1.0に変更しました。
- 下位レイヤーとミックスしたい時より上書き表示したい時の方が多く感じたので、変更しました。
- ブラシの一括追加機能にて、スカルプトモード・頂点ペイントモードの場合には、そのモードのブラシの設定を変更するようにしました。
その他追加
- ソロモード切り替え機能の実行後オプションに、[BGアルファを無効]オプションを追加しました。
- ソロモードにした時、背景が透過しないようにしてレイヤーの内容を見やすくします。
- オンが今までの仕様でしたが、これを無効化できるようにしました。
- 調整レイヤーのRGBカーブに、値メニューの表示を追加しました。
- 一括選択切り替えボタンを、リストの上のアイコン一覧に追加しました。
- 複数選択が有効の場合に表示されます。
- [マテリアルとノードグループを複製]機能を追加しました。
- マテリアルとノードグループを複製します。
アドオンのレイヤー情報に含まれているノードグループ名を、新しい名前に更新します。 - 今までノードグループを手動で複製したら、レイヤー情報が崩れてしまう問題がありましたが、これで破綻なく複製できるようになりました。
- マテリアルとノードグループを複製します。
バグ修正
- レイヤーの表示切り替えについて、レイヤーリストの目アイコンはレイヤー自体の非表示切り替えから、カラーチャンネルの表示切り替えに変更しました。
- チャンネルが複数ある現状では、レイヤー自体の非表示オプションは不要でした。
- ノードグループの追加機能にて、バンプノードとノーマルマップノードが重複して作成されてしまう問題を修正しました。
- すべてのレイヤーが非表示になっていなくても、レイヤー名が暗く表示されてしまっていた問題を修正しました。
廃止
- [直下のノードツリーにレイヤーを作成(レガシー)]を廃止しました。
- アドオンの管理のたびにこれのサポートが負担になるので、サポートを切りました。