自分がメインで利用している動画作成ソフトDaVinci Resolveのメモ書きをまとめる。
DaVinci Resolveは、撮影された実写動画素材向けに強い機能が多い印象。
自分はCGのみの素材を動画にすることが多いので全ての恩恵を受けられていない気がするが、それでも一通りの機能は揃っていて使える。
もくじ
ページ(モード)
DaVinci Resolveでは、作業内容ごとに専用のモード(ページ)に分かれている。
基本的には[エディット]で作って、[デリバー]でレンダリングするだけの使い方でよい。
大量の素材があるなら[メディア]から使う素材を選定して、[カット]でタイムラインを組み立て、詳細なエフェクト編集をしたくなったら[Fusion]、[カラー]でクリップごとの色見合わせや全体の色調整、[Fairlight]で音声編集、[デリバー]でレンダリングして動画ファイルに書き出す。
- メディア
- 動画や画像などの素材の選定。
- 大量の素材を追加する際に便利。
- 他モードでもメディアの追加はできるため、使う素材が少ないなら利用しない。
- カット
- クリップの簡易編集
- 素早くクリップを組み立ててタイムラインを作ることに主眼を置いたモード。
- 大量の素材を組み立てる作り方に便利。
- 使う素材が決まっている場合は利用しない。
- エディット
- クリップの編集
- より詳細なクリップ編集ができるメインのモード。
- Fusion
- エフェクトの編集
- 同社のVFXソフトがそのまま導入されており、かなり詳細な編集ができる。
- ノード編集であり、全てユーザーが組み立てる必要があるため慣れが必要。
- Premiereの中にAfter Effectsが入っているようなもの。
- カラー
- 色調補正
- カラーコレクト。かなり詳細な色編集ができる。
- Fairlight
- 音声編集
- 自分はまだ使ったことがない。
- デリバー
- レンダリング
- 作ったタイムラインを動画として保存する。
クリップのカット編集
手早くキーボードのみでカット編集していく方法を紹介している。
特にShift + Vでのタイムスライダー位置のクリップ選択は便利なので、覚えておくとよい。
自分はタイムスライダー位置で分割機能にショートカットを付けている。
- クリップの先頭を行き来する ↑ ↓
- タイムスライダー手前のクリップを選択 Shift + V
- shift + V で選択したくないトラックがある場合は、 トラックの2つ目の「<>」アイコンでクリップをロックしておく
- クリップの行頭・末尾を削除 Ctrl + Shift + [ / ]
- クリップの選択解除 Ctrl + shift + A
- これを繰り返す
その他
その他
属性のコピー・ペースト
インスペクタ内などの各種設定を、別クリップにコピー・ペーストする。
- コピーしたいクリップを、普通にコピー [Ctrl + C]
- 貼り付けたいクリップに、属性をペースト [Alt + V]
- 右クリックのメニューからも可能
- 貼り付ける属性を選ぶメニューが開くので、欲しい項目だけを選んで実行
プロジェクトを複数開く
右下の家アイコンからファイルを開く
読み込みたいファイルを右クリック →
ダイナミックプロジェクトスイッチングにチェック
ファイルを読み込む
欠点・注意点
Fusion(エフェクト編集)のノード編集は手順が多い
Fusionではかなり詳細な編集ができるが、ノード編集をする必要がありAfter Effectsで同等のことをする時より構築の手間が多い。
また慣れが必要。
一部エフェクトは有償バージョンのみ
エディット・カラーでの一部の豪華なエフェクトは有償である。
しかし、そこそこ使えるエフェクトは揃っているのであまり気にならない。
また、Fusionの方にほとんど制限ないので、同等のエフェクトを作りたい場合はFusionでできたりする。
プロジェクト全体でタイムライン設定が管理される
フレームレート・解像度などの設定がプロジェクトで管理されるため、タイムラインごとに個別の設定できない。
After Effectsのコンポジションのように多段階層の入れ子構造にすることはできるが、[エディット]ページではそのような使い方は想定されていない。
複雑な編集がしたければ[Fusion]ページのノード構築で行うこと。
フレームレートを途中で変えられない
あとからフレームレートを変更することはできず、変更したい場合は全てのメディアクリップを除去する必要がある。
途中で変更できないのは致命的。特にデフォルトで24fpsになっているため、30fpsで利用したい場合はフレームレートを確認してから制作を開始すること。
メニューレイアウトのカスタマイズ性が低い
- メニューは指定の場所に表示されることが決まっている。
- 場所を移動することができない。
- Adobe系ソフトのように各ウィンドウを自由に配置することができない。
- メニューの最小幅が大きい。
- ノートPCのような小さい画面では表示が狭くなりがち。
- 各種ヘッダー・フッターが非表示にできる要素が少ない。
- 大きな幅を取る
一部日本語化されていない・テキスト縦書きに弱い
日本語テキストの対応は完璧ではない。
やはり日本語対応はAdobe製品の最大の長所の一つに思える。
DaVinci Resolve 15での縦書きテロップの作成方法! | Vook(ヴック)
プロジェクトファイルはすべてDaVinci Resolveに管理される
普通プロジェクトファイルは保存場所を好きに選ぶことができるが、DaVinci Resolveでは全てアプリに管理される。
書き出すことはできる。
プロジェクトビュー左上のアイコンをクリックした階層の深い場所にある模様。
C:\ProgramData\Blackmagic Design\DaVinci Resolve\Support\Resolve Disk Database\Resolve Projects\Users\guest\Projects