忘却まとめ

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アセットブラウザーの使い方【Blender3.0】

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Blender3.0から追加されたアセットブラウザー機能の使い方を紹介する。

アセットブラウザーでは、事前に作っておいたモデルやマテリアルをすぐさま再利用することができる。

アセットブラウザーに切り替える

画面左上のエディター切り替えから、アセットブラウザーに切り替える。

フォルダを設定する

アセットを置くフォルダを設定する。

  • 設定 > ファイルパスアセットライブラリ > パス

アセットフォルダはいくつでも追加することができ、アセットブラウザーエディターの左のメニューから切り替えできる。

アセットを作る

アセットとしてマーク

設定したアセットフォルダ内に、アセット化したい.blendファイルを置いておく。

ただし、フォルダ内に入れただけではアセットとして利用することはできない。
.blendファイル内のアセットにしたいデータ全てに、「アセットとしてマーク」を実行すると、アセットとして利用できる。

  • アウトライナーなどで右クリック > 「アセットとしてマーク」を実行

プロパティエディタ > マテリアルのデータからもマーク付けできる。
アセット化すると、並べられた本のようなアイコンが付く。

アセットを使う

3Dビューにドラッグ&ドロップすることで、現在のプロジェクトにアセットを追加できる。

ポーズをアセット化する

Blender3.0では、アセットブラウザーを利用してポーズ管理ができるPose Library アドオンが追加されている。

これを有効にすればメニューが追加され、[ポーズアセットを作成]を実行すればポーズとして保存できる。

  • アーマチュアのポーズモード時に、 3Dビュー > サイドメニュー > アニメーション > ポーズライブラリ

アクションはダブルクリックで設定できる。
わかりやすいサムネイルでポーズ切り替えできるのが利点。

アセットのサムネイルを設定する

アクションをアセット化する際、サムネイルはシーンカメラ視点となる。
レンダー結果だけがサムネ化されるので、アーマチュアだけの場合はレンダリングに映らないため注意。

アスペクト比は正方形となるため、解像度も250x250などとしておくと意図したサムネイルを作りやすい。

作成後のサムネイルを変更したい場合は、下記から変更することができる。

  • アセットブラウザー > サイドバー > プレビュー > 再読み込みアイコンを押すと現在のシーンカメラビューで再レンダリングされる。

アセット化できるデータ

アセット化できるデータは、オブジェクト・マテリアル・アクション・ワールド・コレクション(Blender3.2~)。

オブジェクトは単体で読み込まれる。
アーマチュアなどで関連付けられているものは、自動で一緒に読み込まれるようになっている。

Blender3.0-3.1以前

Blender3.2からようやくコレクションをアセット化できるようになった。

Blender3.0アルファの時点ではコレクションなど他の多くのデータ種類をアセット化することができたが、Blender3.0ベータになった時点で一旦機能削減された過去があった。

複数オブジェクトをまとめてアセット化する

(以下はBlender3.0-3.1での話)

アセットはオブジェクト単体で保存されるため、そのままでは複数オブジェクトで構成されたモデルをアセット化することができない。

インスタンスコレクションとすることで、これを1つのアセットとして保存することができる。

コレクションをインスタンス化する

  • モデルを構成する全てのデータを、1つのコレクションにまとめておく
  • アウトライナー > 対象コレクションを右クリック > [シーンにインスタンス作成]

インスタンスコレクションをアセットとしてマークする

  • アウトライナー > 対象のインスタンスコレクションを右クリック > [アセットとしてマーク]

サムネイルを作る

  1. サムネイルは自動生成されないので、適宜自分でビューポートレンダリングした画像などを設定する

アセットを利用する

インスタンスコレクションのアセットを追加すると、アクティブコレクションに インスタンスコレクションと元データのコレクションが追加される。

Rigifyのカスタムシェイプが邪魔

標準のリグ作成アドオンのRigifyは、リグ作成時に大量のカスタムシェイプオブジェクトが作成される。通常の作業時には気にならないが、リグの関連データとしてアセットを読み込むと、この大量のカスタムシェイプがコレクション内にまとめて追加されるため邪魔になってしまう。

これらのカスタムシェイプは、シーンにリンクされずに"WGTS_rig"コレクション内にまとめられている。
そのため、このコレクションもアセット内に追加してからコレクションインスタンスをアセット化おくとよい。
あらかじめこれらのデータをまとめておくことができる。

  • アウトライナーエディターを2画面表示しておく
  • アウトライナー > 左上の表示モードアイコンから、[Blenderファイル] に表示切り替えする
  • 現在のビューレイヤーの方のアウトライナーに、WGTS_rigコレクションをドラッグして追加する

既存のアセットアドオンの価値はまだありそう

今後他のデータタイプもアセット化できるようになっていくだろうが、まだ既存のアセットアドオンでできることは多い。

3Dモデルなどの制作依頼はこちら

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