ゲーミングノートパソコンのHP OMEN 17を購入して約1年使用したので、レビューを書く。
OMEN 17 製品詳細 - ゲーミングパソコン | 日本HP
もくじ
まえがき
前回のノートパソコンは、軽さ・バッテリー持ちを重視して検討した結果、ボディの安っぽさ・壊れやすさを感じたので、今度は頑丈さとハイスペックを重視して購入しようか検討していた。
バッテリー持ちはさほど気にならない感じがしてきたので、あとは重さを許容していいか悩んでいた。
結果的には、バッテリー持ちや重さを気にしない「据え置きノートPC」を購入するに至った。
長時間作業する上、家の中でしか使用しないのであれば、案外許容できた。
ちなみに、自分は持ち運びできることに重きを置いているので、据え置きPCは候補外。
今回欲しいノートパソコンのスペック
- 価格: 25~33万円程度
- 画面:15インチ以上
- GPU:RTX 3060以上
- CPU:Core i7-11800H程度
- メモリ:16GB以上
- USBハブ:3個以上
- SSD:512GB以上
- 広いタッチパッド
- 好みのキーボード配列・デザイン
- 壊れにくさ・頑丈さ
- 排熱性能が高い
購入前の印象
17インチのつよつよなゲーミングノートPCモデル
グラフィック性能がよく、デザイン的にごつすぎず、英字キーボードなのは良い。
問題は強い分重い(約2.8kg)・でかい・バッテリー駆動時間5時間なこと。
モニターの性能がいいのと、ファンが(他HPモデルと比べて)うるさい模様。
総評
概ね買ってよかった。
スペック・排熱・ボディやキーボードの見栄え・ディスプレイのデカさなど、おおよそ購入していたとおり。スペックと排熱は特に良かった。
キーボードタッチやタッチパッドのクリックで結構音が出ること・タッチパッドやキーの不調など気になる細かなことが多くあったのは残念。
利点
高スペック
スペック的に不満を感じたことはなく、原神やELDEN RINGなどのゲームも問題なくプレイできる。
17インチディスプレイがデカい
他のノートPCを超える17インチ。
長時間利用するのでやはりディスプレイの大きさは正義で、買ってよかったと思える。
USキーボード
ほぼこのキーボードの見栄えの良さが大きな利点。
使いもしないひらがなの印字から卒業したかったため、USキーボード・ノートパソコン・高スペックという条件が揃うものを自分は探していた。
光る周辺機器には興味がない人種だったが、一番目に付く手元が美しく光っているのは案外良い。
様々な光らせ方があるが、OMEN Light Studio > ラジアル > オーシャンの低速アニメーションが落ち着いていて好み。
たまにアプデで動かなくなる・アニメーションがカクつくこともあるので、その際はアンインストール・インストール・再起動をすること。
見た目がスッキリしている
ゲーミングPCのゴツいデザインではなく、重さも相まってボディは堅牢な印象。
冷却ファンが強く、全く熱さを感じない
以前のノートPCでは、ゲームやレンダリングなどの高負荷処理している時はどうしてもキーボードに熱さを感じていたが、OMEN17で熱さを感じたことがない。
(膝にノートPCを置いてると流石に熱い)
ファンの音はさほど気にならなかった(うるさいと言えばそうだが許容範囲内で、イヤフォンしていれば気にならない。それよりもキーボードの音の方が気になった)。
欠点
本体・電源ケーブルが重い
本体や電源ケーブルがかなり重いと感じる。
特に電源ケーブルの重さがノートパソコンのそれではない。
これは表記スペックからもわかることなので、承知済み。それだけ馬力があると割り切っている。
キーボードがパチパチ鳴る
しばらく使って慣れたが、静音キーボードが好みだったので残念。
キーストロークの深いカタカタ音が気にならないような人なら気にならないかも。
Mac Bookの方が良い。
タッチパッドのクリックがカクカク鳴る
タッチパッドのクリック音が静音ではなく「コッ」という感じで、結構固くて押し込む必要がある。
Mac Bookの方が良い。
タッチパッドの不調(おそらく仕様)
普通に触っていると一見問題ないのだが、長時間使用しているとカーソル移動の反応が鈍くなる。
自分だけかと思ったが同様の報告が多くあるようで、これは仕様の根本的な問題かもしれない。
改善方法は、Fn + F11のタッチパッドを無効化・有効化をすると、元の調子に戻る。
HP Omen 17 Touchpad issue - HP Support Community - 8283820
Shiftキー・Altキーの不調(?)
Shiftキーが押しっぱなしになる。
Shiftキーを何度か押せば改善するのだが、原因がわからない。
Altキーは無変換キーに変更して使っていて、押しっぱなし現象が起きると何度か押しても改善せず、再起動するしかなくなる。
Autohotkeyのようなキー変更ソフトを導入しているので、OMENのせいではないかもしれない。
P1~P6キーはFn13~キーではない
これらは専用のソフト内のマクロからキー割当するボタンである。
そのため、修飾キーに代用したり外部アプリから直接このキーに割当することができず、かなり使いづらい。
(修飾キーを登録できるにはできるが、あくまでキーの押し・離しを指定のラグで出すボタンとして登録される)
Fn13のような仮想キーならばAutohotkeyから変更できたのだが残念。
あまりこのキーには期待していなかったが、現状全く使っていない。
右上のキー9個は全く使っていない
キーボードの右上にあるINSERTキーなどは押す機会がない。
長時間起動していると動作が全体的に遅くなる
ブラウザで大量タブを開きながら動画視聴や長時間作業していると遅くなる。
これはこのPCではなく自分の使い方かもしれない。
再起動すれば直る。
ノートPCの蓋が開きにくい
デザイン性を重視したせいか、ディスプレイ上部に開きやすくするためのつまみ・凹みが存在しない。
片手の指1本の爪だけで開けようとすると、重さも相まって痛めそうになるので注意。
コードは案外短い
充電用の穴はノートPC左側面なので、右側にコンセントが配置されている状況だと長さが足りなくなりそうだ。
バッテリーが短い
前回のPCと比べて、できるかぎりケーブル接続をする使い方になった。
コンセントのない場所でコードレスで気ままに扱うことは多少難しくなった。
USキーボードに慣れる必要がある
""[]()_などの配置が違うので、日本語キーボードに慣れていると戸惑う。
既にUSキーボードに慣れている人なら問題ない。
エンターキーが小さい
USキーの大きな欠点。やはりエンターキーは大きい方が押しやすい。
スペースキーは広い必要はない
「M ,」のキーの分の幅は全く使っていない。
無理やり自分に合うようにキー変更した
慣れなかったので、下記のように重要な修飾キーを大幅に変更している。
無変換キーをAutohotkeyで拡張する手法を活用するために、Altは無変換に変更した(やはり親指で重要な修飾キーを押しやすいのは重要)。
- Alt → 無変換
- Win → Alt
- CAPSLOCK → Win
- (※FNキーはAutohotkeyでも変更できなかった)
- アンダーバーは「無変換 + 1」