信憑性の確認方法やソースになりえないもの・検索する際の注意点などを紹介します。
もくじ
情報の信憑性を確認する
ソースを見る
引用元と情報が食い違っていないか、筆者の曲解やバイアスがかかっていないかを確認する。
複数のサイトで同じ事実を確認する
全く違う情報源から同じ事実を確認して、信憑性を高める。
複数のサイト・別の情報媒体の情報を比較し、複数の意見を見ること。
ドメインを見る
公的機関や大学などのドメインの情報を見る。
出自のわからない個人や企業より、行政のサイトや大学の方が信憑性が高い。
特に医療関係の情報は、素人が書いているかもしれない記事より明確な医療関係の所を参考にしたい。
ドメイン | 内容 |
---|---|
co.jp | 企業 |
ne.jp | ネットワークサービス |
or.jp | 企業以外の法人組織 |
ac.jp | 大学など高等教育機関 |
go.jp | 政府機関 |
ソースになりえないものを判断する
- 匿名でソースのないものはほぼ信用できない
- 5ちゃん(2ちゃん)やはてなブックマーク(はてブ)
- 本人の発言以外証拠がない匿名告発など
- 便所の落書き以下の信憑性であることを忘れないように
- スクリーンショット(スクショ)
- Twitterではスクショをさも証拠のように突きつけている人がいるが、簡単に捏造することができる
- 例えば、PCブラウザから右クリック → "検証" 機能を使い、サイト内の文字を簡単に書き換えることができる
- ゲーム系迷惑サイト(まとめサイト)
- 興味を引くような煽り文や見出しで注目・関心を得ようとするサイト
- 正確性よりも記事の閲覧数を稼ぐことを優先している場合が多い
- センセーショナルな情報には警戒した方がよい
- レビューサイトや商品のレビュー
- サイト運営が評価基準を改ざんしたり、サクラのレビューがあったりする
- 他のサイトの意見も参考にすること
- 医療関係
- ネットの情報は専門家ではなく初心者に毛が生えた程度のものも多い
- 公的機関・医療機関のドメインの情報を見る
- 間違えた知識を実践した際の危険性は他より高い。ネットの情報だけで素人判断せずに実際の医療機関に行くのが堅実
- 「芸能人・有名人がやってるから」はよいことの保障になりえない(後光効果/ハロー効果)
- 実在する人物・団体だからといって正しいことを言っているとは限らない
- その人は本当にその情報に対する専門家か
- インタビューした人の意見が捻じ曲げられていないか・賛成意見と否定意見はあるか
結論は自分で決める
どこまでいっても、あくまで「高い確率で信用できる」までであって、確実な信憑性を得ることは難しい。
真実は各視点によって変わる。
他人から出されたものを鵜呑みにせず、結論は自分で決める。
検索する際の注意点
自分自身のバイアスがかかる
調べて出る情報は自分の関心のあるものに偏りがちになる。
ネットサービスもユーザーに関心があるものを優先して表示する構造になっている(YouTubeの関連動画やTwitterのタイムライン、広告全般)。
「最近は✕✕ばかりだ」と思っているものは、補正されて表示されているだけだったり、
「〇〇の真実は△△だ」と思っているものは、自分が信じたい真実である可能性が高い。
検索結果上位は調整されている
検索結果は、企業の大手サイトなどがよく出てくる。
検索エンジンが「良質な記事だ」「この検索ワードに関連性が近いのはこの記事だ」と判定するようにサイト側が調整すれば、検索上位に食い込ませることができる。
日本であれば、知恵袋やクックパッド、企業の攻略サイトなどがよく上位に出てくる。
- 検索結果は検索上位に出るように調整されたサイトがよく出てくる
サイトは誰かが意図として公開している情報
ググって出てくるのは誰かが書いた情報だけである。
その誰かは、自身や自身の商品・思想を宣伝したり、広告収入を得たりなど(純粋な情報共有目的のものももちろんある)何らかの意図がある。
初心者向け・大衆向けのような需要があって記事を書きやすいものは多く書かれる。
その情報の発信者は、専門家ではなく初心者に毛が生えた程度のものも多い。
高度な情報やノウハウは、リアルのコミュニティ内に蓄積してネットに出てこない。
- ググって出てくるのは誰かが書いた情報だけ
- 需要があって書き手が書きやすいものは多く書かれる
- 書き手は専門家ではなく初心者に毛が生えた程度のものも多い
ネットで調べる情報には向き不向きがある
ウェブやプログラミングなどのネット主体の業界は、ネットに親しく、情報共有する文化があるのでその分情報も多い。
逆にネットから遠い業界の情報は少ない。そのような業界の詳細な内情をネットで知ることは難しい。
検索エンジンの他にSNSでも検索する
Googleなどの検索結果は、多くが企業ドメインで埋まっている。
なので、自分はTwitterでも検索することがある。そのSNSの特性を理解して使えば、普通の検索エンジンよりもよい結果が得やすい。
多くの個人が情報発信できる時代であり、それを大きなデータベースとして活用できる。
無関係な情報のノイズや調べる事柄の向き不向きはあるので注意。
- 個人の意見が得やすい
- 情報の鮮度が高い
情報は書き手の意図が生じる
情報は書き手の主観・内容に対する自身の賛否の意見に偏る。公平に書かない。
書き手自身や、メインのターゲット層・業界・スポンサー・影響力のある国などが不利になることや批判は書かなかったりする。
逆に受けが良い批判や作為的な情報の選択・意図した結論に誘導するなどがある。
書き手特有のバイアスがわかれば、それを加味した上で事実と主張をある程度読み分けることができる。
- 事実と書き手の意見を読み分けることが必要
まとめ
- ソースを見る
- 複数のサイト・情報媒体で同じ事実を確認する
- 検索の特性を理解した上で使う
- ネットで調べられる情報には向き不向きがある