忘却まとめ

Blenderの中級者・上級者向けの踏み込んだ情報や、アドオン・3DCGに関する情報を記事にします

【Back Render ver1.3.0】プログレスバー・プレビューレンダー・全カメラ・ユーザースクリプトなどの大幅な機能追加【Blenderアドオン・アップデート】

Blenderアドオン

更新日:

多くの機能改善やオプションの追加を行いました。

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プログレスバーを追加

処理中のレンダリングジョブの進捗状況を確認できるようになりました。

  • レンダリング開始時間、完了後に終了・経過時間を表示
  • 現在レンダリング中のフレームの進捗状況を表示
  • ログファイルは、アドオン内の[log_probar]フォルダーに保存されます
    • プログレスバーアイテムを削除すると同時にゴミ箱に移動されます
  • 廃止
    • 既存の機能である「出力された画像ファイルを監視する」手法は、不具合が多く擬似的な機能だったため、廃止しました
    • 手動でプログレスバーアイテムを追加する機能は廃止しました
  • 現状batファイルからのレンダリングは未対応です

プレビューレンダー

ビューポートのアニメーションを作成し、.mp4で保存して完了後に自動再生します。
モーションのプレビューや外部Blendファイルの事前確認に便利です。
各種オプションにより、一時的にレンダリング設定を変えることができます。

メニュー表示が「外部の.blendファイル」の場合は、リスト内のアクティブなblendファイルを対象に作成します。

オプション

  • 解像度 X / Y
  • 解像度のパーセンテージ
  • フレームスタート・エンド
    • アクティブオブジェクトのアクションのフレーム範囲に合わせるオプション
      • 特定モーションのフレーム範囲だけをレンダリングできます
  • テンポラリフォルダに保存
    • 指定した保存先ではなく一時フォルダに保存します
    • Blender終了後に削除されるので、ファイルが不要な場合に便利です
  • ビューコンテクスト
    • 現在の3Dビューのままレンダリングします
    • オーバーレイ無効化オプション
      • ワイヤーフレームなどを非表示にできます
    • カメラビューを使用オプション
      • 現在の視点ではなく常にカメラビューを利用します
    • ビューコンテクストを利用しない場合は、シェーディングビューでオーバーレイ非表示がなくレンダリングされます
  • キーフレームのあるフレームのみレンダリング
  • シーケンサー
    • レンダリング シーケンサーを使用して OpenGL 表示
  • 別のBlenderを使用
    • 別のBlenderを起動して現在のBlendファイルを開き、レンダリングします
    • 現在のBlenderに負荷がかかりませんが、アクティブウィンドウがそちらに移ってしまう問題があります

オプションの追加

“全カメラ”オプションを追加

全シーン・全ビューレイヤー・全カメラオプションは併用できます。

  • すべてのカメラからの視点をレンダリングします
  • レンダー可否設定が無効なカメラは、スルーします
  • 出力パスのファイル名に、カメラ名が追加されます
  • "カメラ名によるフォルダ分け"オプション
    • カメラ名のフォルダに分類します
    • ファイル名にはカメラ名を付けなくなります
  • batファイルから実行する場合は、レンダリングする環境にアドオンのインストールが必須です

“全ビューレイヤー”オプションを追加

  • 全てのビューレイヤーをレンダリングします
  • ビューレイヤーを使用が無効化されているビューレイヤーは、スルーします
  • 出力パスのファイル名に、ビューレイヤー名が追加されます
  • "ビューレイヤー名によるフォルダ分け"オプション
    • ビューレイヤー名のフォルダに分類します
    • ファイル名にはビューレイヤー名を付けなくなります
  • batファイルから実行する場合は、レンダリングする環境にアドオンのインストールが必須です

“解像度”オプションを追加

blendファイルの設定とは別の解像度を設定できます。

“レンダーエンジン”オプションを追加

blendファイルの設定とは別のエンジンを利用します。

  • Eevee・Workbench・Cycles・その他 から選択できます

「その他」設定

"その他"は、デフォルトのレンダーエンジン以外を指定するときに使用します。

  • 各エンジンで指定されている大文字の固有名を入力する必要があります
  • "bpy.context.scene.render.engine"で現在のエンジン名を取得できます

“ユーザースクリプト”オプションを追加

レンダリング前にユーザースクリプトを実行できます。
アドオン設定にない個別の設定を、ユーザーが好きなように設定できます。
状況に応じて3つの方法から利用できます。

ユーザースクリプトファイル

  • 利用する.pyファイルの場所を指定して実行します

テキストブロック

  • 現在のblendファイル内にあるテキストブロックを指定して実行します
  • ファイル化するほどではない複数行のプログラムを実行するのに便利です
  • 「 " 」はそのままでは利用できないため、「 " 」は「 ' 」に自動変換されます

1行ユーザースクリプト

1行のプログラムを実行します。
Pythonに詳しくない方は、情報エディターに表示される実行履歴を貼り付けるのが簡単です。

例:シーンカメラを、Camera_B という名のカメラに変更する

bpy.context.scene.camera = bpy.data.objects["Camera_B"]
  • 簡易的に実行するのに便利です
  • 「 ; 」を改行として利用できます
    • これを利用すれば、複数行でも実行することができます
  • 「 " 」はそのままでは利用できないため、「 " 」は「 ' 」に自動変換されます

全シーンオプションを、外部blendファイルでもサポート

  • 全シーンのオプションに、"シーン名によるフォルダ分け"オプションを追加

カウント表示を追加

フレーム数・シーン数・カメラ数を表示するようにしました。
オプションメニューの左側に表示されます。

  • フレーム数は、レンダリングされるフレーム枚数の合計を表示します

変更

メニューレイアウトを変更

多くのオプションが増えたため、より見やすくなるようにレイアウトを調整しました。
細かなオプションを折りたたみ表示にできるようにしました。

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