
ZBrushでよくあるビューポートのエラーや、エラーメッシュ、ファイルサイズなどの問題とその解決法を紹介する。
もくじ
保存が遅い・ZBrushのファイル容量が大きい

ZBrushは、デフォルトでアンドゥ履歴もファイルに保存しているので、これを無効化する。
ファイルが肥大化するのとファイル保存が遅くなるので、自分はこれを無効化している。
ただし、このアンドゥ履歴を使う機能もあるので注意。
- 環境設定 → アンドゥ履歴 → 履歴保存有効
ビューポートが動かなくなった・表示がおかしくなった
Tキーで、サブツール編集状態を解除した場合などに起きる。
もしくは、Shift + Sで、スナップショット(ビューだけの複製)をした場合に起こる 。
- Ctrl + Nを押す
- 画面をマウスドラッグして再度オブジェクトを出現させる
- Tキーで編集モードに入る
ビューポートの端が表示できない

Tabキーでメニューを非表示にしてビューポートを大きくしようとしても、なにも表示できない領域ができてしまう問題が起こる 。
ZBrushは、厳密には3Dのビューポートというより、2D的な領域の決まっているキャンバス(ドキュメント)を画面に表示しているという感じらしい。
そのため、ドキュメントのサイズが、メニューがない領域だけで固定されているので、これを広げる必要がある。
- Document → サイズを変更 → resizeで適用する
- (新 - Ctrl + Alt + 5)
- Ctrl + N で画面に残った表示を消す
- 画面をマウスドラッグして再度オブジェクトを出現させる
- Tキーで編集モードに入る


というダイアログが出るので、[はい]を選択
ブラシサイズが小さい

ドローサイズ設定の、[Dynamic]が原因なので、これを無効化する。
この設定は、ブラシサイズを3D空間基準にでき、一定のストロークで描画したい場合には便利だが、大きさが制限される模様。
- ヘッダーのメニューや、Sキーで出る、[ドローサイズ]の右上
- 小さな[Dynamic]という文字の部分をダブルクリックして無効化する

グリッドをワールド座標に固定する

https://3dcg.hamken100.com/2019/03/16/zbrushcore-floor-world/
フロアーグリッドを結合型CGソフトのような表示にする。
ZBrushのフロアーグリッドは、常にオブジェクトの底面に表示するようになっていて、ワールド座標のどこにいるのかが分かりづらい。
ZBrushを他と同じ感覚で扱いたいときには重要。
- ドロー >> Elvを0に設定
ブラシがメッシュの裏面にまで影響してしまう・エラーメッシュができた

メッシュが薄すぎたり、薄すぎるメッシュをDynameshすると起こる。
このような部分はデータ的にもNGなので修正すること。
- Inflatブラシで膨らませる
突然モデルが暗くなった
Cキーはスポイトとなっていて、押すと背景などの色を取得できる。
そして、オブジェクトの色はカラーパレットの色になっている(マテリアルが設定されていない場合)。
このため、Cキーを間違えて押すと、色が突然変わる、ということが起きる。
戻すには、画面左下のカラーパレットを白にする。

部分的にメッシュをリトポしたい
- 投げ縄選択(ctrl+shift選択)等でZRemesherを適用するポリゴン以外非表示にする
- ZRemesherのFreezeBorderにチェックを入れて実行
- ※FreezeBorderにチェックが入ってないと、非表示部分との連結が上手くいかない