Cyclesのジオメトリノードの「凸部分」は、スカルプトモデルの凹凸を強調させるのに便利だが、Eeveeには実装されていない。Eeveeの方が軽いのでなるべくEeveeを使いたい。
多少周りくどいことをして凸部分を利用することができる。
もくじ
注意点
今回紹介する方法は、特定視点の静止画用途でのみ利用可能。
人肌のシワを強調する際のSSSがCyclesだと重いため、Eeveeでどうにか使うためにとった手法である。そのため、Cyclesで早く出せるならCyclesを使った方がよい。
ベイクする方法もあるが、UV展開が必要でベイクのレンダリング時間も手間なので、採用しない。
やり方
凸部分を利用したいオブジェクトのみ表示し、凸部分のカラーのみを素材としてレンダリングする。
サンプル数は必要ないので、この設定は1でいい。
色空間が影響しないようにする
初期設定で補正されている色空間が、保存するテクスチャに影響すると困るので保存時の設定を変える。
画像保存時に色空間で保存しないようにする。
ウィンドウ座標で素材を使う
素材をウィンドウ座標で投影すれば、そのままテクスチャとして利用することができる。
ウィンドウ座標にすると、カメラ視点から投影するようになる。
そのため、解像度が変わったり、視点を調整すると、再度凸部分素材をレンダリングし直す必要がある。
テクスチャノードの色空間は、Non-Colorに設定する。
結果
あとはこの素材をカラーランプでカラー素材にしたり、溝がテカらないように光沢制御に使うなどするとよい。